アメリカ、イタリア、中国…シェアが急増中

隅田川の大会も半分が外国産!? 「世界の花火」のお国柄とは

2010.08.05 THU



画像提供/ハナビスト 冴木一馬
夏の夜を彩る花火は、日本が世界に誇る芸術のひとつ。でもかつては日本産100%だった市場も、このごろでは外国産がシェアを伸ばしているという。

「バブル崩壊以降、外国産の打ち上げ花火が全国の花火大会でよく用いられるようになりました。有名な隅田川花火大会の半分くらいは外国産と考えていいでしょう」と語るのは、これまで1000以上の花火大会を撮影してきたカメラマンの冴木一馬さん。

外国産の花火には国ごとの特徴があって、見分けがつきやすいとか。

「例えば光が円筒状になって空へ上っていく花火は、その見た目から英語で彗星を意味する『コメット』と名づけられ、アメリカを代表する形として知られています。打ち上がったあと光の粒がさらに枝分かれするものは『クロセット』で、イタリアでは一般的な形。小さな光が密集した塊になるのは中国産の『メダカ』です」(冴木さん)

また形だけでなく、色の好みや流行にも各国違いがあるよう。ちなみに日本では、最近パステル系や立体的な3D花火が人気だそうです。

そもそも、なぜ海外の花火が台頭するようになったのでしょう? 国内外の大会で花火の打ち上げをプロデュースする花火業者の丸玉屋に聞きました。

「最近の花火大会ではエンターテインメント性が重視されていて、派手な演出のために、外国産の花火を使うことが増えています。外国産には小ぶりのものが多いので、一度に大量の花火を打ち上げて迫力を出したり、大きな花火を目立たせる名脇役として使われることもありますね。また、特にアジア産の花火に関しては国産と比べて安価で手に入ることも、人気の理由です」

なるほど。花火大会にもいろんなトレンドがあるんですね。こうした各国の花火の特徴を知っておけば、恋人に“花火のソムリエ”のように、熱く語れるかも。まだまだ開催される花火大会。夏の風物詩を楽しみたいものです。
(山田有紀子/blueprint)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト