夢の“世界一周”にチャレンジ

第12回 ここまで違うか! 海外の公共交通マナー

2010.08.12 THU

夢の“世界一周”にチャレンジ


【世界一周39日目】ネパールからインドの国境へ向かうバス車内では、とある旅人から子猫とアヒルの子を託され、9時間の道中、ずっと面倒を見る羽目に…。天井にはヤギがくくりつけられ、前に座ったおばさんの懐には鶏が…といった様子で、車内は動物だらけ。でも、乗客は誰も動揺していないんですよね。これが当たり前の世界みたいです

ネパール、インドの長距離バスは命がけのアトラクション



日本で公共交通機関といえば、交通ルールを守り、時間に正確な、安心して乗ることができる乗り物、という印象ですが、海外ではそうとも限らないようです。とくに、ここネパール、インドでは、そんなイメージはことごとく打ち砕かれます。なかでも、長距離バスは、スリル満点なアトラクションといっても過言ではありません。

まず、発着時刻は言わずもがな。電車が5分遅れただけでもお詫びのアナウンスが流れる日本では考えられませんが、1時間前後のズレは当たり前。1時間で済んだらラッキーと思えるくらい、時間に正確じゃありません。バスが満員なら定刻よりも早く出発するし、乗客が少なければ集まるまで待つ。つまり、時間よりも商売に重きを置いているわけです。

しかし、一度動き出してしまえば、今度は誰も止めることができません。制限時速などお構いなしにスピードを上げ、前にちょっとでも遅い車が走ろうものなら、けたたましいクラクションとともに抜き去ります。ネパール、インドでは、追い抜く際にクラクションを鳴らすのが交通マナー。だから、路上ではそこら中でクラクションの音がこだましています そして、この追いつけ、追い越せのカーチェイスは、片道一車線しかない道でも、当然のごとく行われます。対向車が来ていようが、お構いなし。日本なら完全にアウトというギリギリのタイミングでも追い越しをかけ、対向車と正面衝突寸前までチキンレースを繰り広げるんです。そのたびに「ああ、ぶつかる!」と思って目をつぶるのですが、いつもスレスレのところで交わし合います。とても大勢の命を預かった公共の乗り物とは思えません。

そんなバスの乗車率は、大抵120%以上。しかも、乗っているのは人間だけではありません。ヤギ、羊、鶏などの家畜やペットと隣り合わせになり、道中ずっと面倒を見ることになったりしたこともありました。もはや公共バスは、人間だけの乗り物ではないんですね。

こんな交通事情に慣れてしまった僕は、日本で交通ダイヤが乱れようが、マナーを守らない乗客がいようが、多少のことには動じなくなりそうです。あまり慣れすぎてしまうのも、どうかとは思いますが…。 長谷川夫妻への応援メッセージや旅の裏ワザ、海外情報など、下記のボタンからご投稿ください。

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