夢の“世界一周”にチャレンジ

第16回 インドは実は映画大国だった!?

2010.09.09 THU

夢の“世界一周”にチャレンジ


映画の合間に必ずインターバルがあるのもインド映画の特徴。その間、サモサを頬張りながら、前編についての評価や後編の予測を仲間同士で話し合うのが、インド流映画の楽しみ方。僕も散々(時にはヒンドゥー語で…)インド人に解説を受けました(笑)

ハリウッドならぬ“ボリウッド”の魅力にひたる!



旅をすると、その国のことをもっと知りたくなります。伝統的な文化や風俗も気になりますが、実際に現地に行かないとなかなか知りえないのが、今のエンタメ事情。旅に出る前は「インド人って、普段何して遊んでるんだろう?」なんて疑問を持っていたんですが、しばらく滞在するとはっきりわかりました。答えは「映画を観に行く!」です。

実は、インドは映画の年間制作本数で世界一を誇る映画大国なんです。1年の間に制作される映画は、実に800本以上(ちなみに邦画の公開本数は2009年度で448本)。なかでもムンバイの映画界は旧名のボンベイとハリウッドを合わせて「ボリウッド」と呼ばれているくらいです。

インド滞在中、僕らも暇さえあれば、映画館に行っていました(1カ月の滞在で4回だから、なかなかのペースでしょ)。その理由のひとつは、なんてったって安いから。映画館の場所や席の種類にもよりますが、20~150ルピー(約40~300円)ほどで映画が楽しめちゃいます。

だけど、それだけ映画が庶民の娯楽になっているもんだから、チケットを買うのに一苦労…。売り場は日本のラッシュ時の電車のように混雑していて、長蛇の列に並ばなければなりません。人気映画では、チケットを買うために1時間並びましたし、ある時はチケットがすでに売り切れで、ダフ屋からチケットを買おうかと思ったことも。映画のチケットでダフ屋が商売しているくらい人気なんです。 そんなインド映画の見どころはというと、なんといっても「歌」と「踊り」でしょう。どんな映画にも必ずといっていいくらい、ミュージカルシーンが登場します。さらに欠かせないのが、「ナヴァ・ラサ(9つの情感)」と呼ばれる娯楽要素。(1)色気=ラブロマンス、(2)笑い=コメディ、(3)哀れ=お涙頂戴、(4)怒り=復讐、(5)勇猛さ=アクション、(6)恐怖=スリル、(7)憎悪=勧善懲悪、(8)驚き=サスペンス、(9)平安=ハッピーエンドが予定調和のように盛り込まれているんです。

これらの要素が展開するたびに、観客が見事に反応するのが面白い! 映画館内はブーイングだったり、歓声だったりで大盛り上がり。でも、逆にストーリー展開がいまいちだと、終了前に退場する客も少なくありません。そして、なによりも驚いたのは、みんな撤収が早いこと! 最後の方になると入り口付近で立って観ている人もいるし、そもそもエンドロールが始まると上映自体がストップしてブチって切れちゃうんです。…映画の余韻にひたる…なんて感覚はあまりないようですね(笑)。

映画はほとんどがヒンドゥー語ですが、言葉がわからなくても、劇場内の盛り上がりを見ているだけで楽しめました。観客が一体となって盛り上がると、映画も2倍楽しいんですねぇ。すっかりインド映画の虜になっちゃいました! 長谷川夫妻への応援メッセージや旅の裏ワザ、海外情報など、下記のボタンからご投稿ください。

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