今週は“ステップアップのヒントがもらえる映画”

男の魂を鼓舞する映画『インビクタス 負けざる者たち』

2010.09.29 WED


マンデラにモーガン・フリーマン、ピナールにマット・デイモン、そして監督にはクリント・イーストウッドという鉄壁の布陣 (C)2009 Warner Bros. Entertainment Inc. and Spyglass Entertainment Funding, LLC.
上半期が終わったが、この半年で自分の成長に手ごたえを感じられただろうか? 目の前の雑務に追われるだけで精一杯という人も多いと思うが、ちょっと目線を上に向けて、新たなステージを目指すことも大切。そう思わせてくれる映画『インビクタス 負けざる者たち』を紹介しよう。

舞台は南アフリカ共和国。アパルトヘイト(人種隔離政策)のもと、長く白人が黒人を差別してきたこの国で、1994年、ついに黒人大統領が誕生した。その名はネルソン・マンデラ。彼は反体制活動家として27年間も投獄されていたが、政権を取ったからといって白人に報復しようとはしなかった。白人と黒人で協力して、新しい南アフリカ共和国を創る。それが彼の信念だ。

だが長いあいだ白人と黒人に分断されてきた国民に、協力の気運を巻き起こすのは難しい。そこでマンデラは、国家代表ラグビー・チームに目をつけた。選手は富裕層出身の白人ばかりで黒人選手はわずか1名、そして世界的に見れば弱小チーム……。もしこのチームを白人と黒人の交流のシンボルとし、かつ強豪チームに変身させられたら? 南アフリカ社会全体に「人種の違いを越えて協力すれば、この国はよくなる」と伝えられる。そこでマンデラは、チームリーダーで白人のピナールと語り合う。黒人を嫌う選手たちを、黒人少年たちのラグビー指導に駆り出し、わずかずつ、だが確実に交流を深めていく。そして1年後のワールドカップ決勝、白人も黒人も、声を限りに代表チームを応援していた……。

長い慣例を打ち破り、信念を持って向上を目指す。ビジネスにおいても求められることだが、それには大変なエネルギーが必要だ。つい尻込みしてしまいそうな時、マンデラとピナールを思い出してほしい。「自分がラクならそれでいいや」という発想では、決して得られない晴れやかな笑顔。真の喜びは、怠惰な“ラクちん”ではなく、苦労してステップアップした先にあるのだ。
(ダ・ヴィンチ編集部 関口靖彦)

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