これも日本が誇るべきカルチャー

世界に広まる“じゃんけん”発祥の地は日本だった!?

2010.11.04 THU



写真提供/World RPS Society
先日、アイドルグループのAKB48が、選抜メンバーをじゃんけんで決定する「選抜じゃんけん大会」を行ったように、何かを公平に決定するときに「じゃんけん」が用いられることは少なくない。“三すくみ”という、極めてシンプルな発想に基づくゲームのため、似たような文化は世界各地でも見られるという。だが、実はこの“じゃんけん”が、もともと“日本発”で世界中に広まったとされているのはご存じだろうか?

ウィーン大学で日本学を研究するセップ・リンハルト教授の著作『拳の文化史』によれば、そもそもじゃんけんは、日本に古くからあった「拳遊び」の一種である「三すくみ拳」のひとつとして、江戸~明治時代に成立したといわれている。それ以前は「狐拳(狐・猟師・庄屋)」のように日本文化に根ざしたモチーフで遊ばれていた「三すくみ拳」が、「グー(石)・チョキ(鋏)・パー(紙)」という現代的なモチーフに変わって普及し、それによって海外の人々にも理解されやすい形のゲームになったというわけだ。

だが、じゃんけんがどのように海外に広まったか、その経路は諸説紛々だ。明治~昭和に日本と密接だったイギリスから世界に広まったという説や、日本のアニメやゲームと共に広まった説などもあり、ハッキリとした答えはでていない。02年からはカナダで例年「世界じゃんけん大会」が開催されるなど、競技として普及している側面もある。

ちなみに、各国でのじゃんけんの認知度を実際に調べるべく、都内で開催されていた国際交流パーティーで、外国人参加者たちに話を聞いてみた。それによると「みんな知ってる。日本とルールも同じ」(ウズベキスタン)、「若者ならルールは知ってる。最近流行ったんじゃない?」(オーストラリア)、「昔は子供たちが遊んでたけど、近ごろはやらないね」(フランス)と様々な回答が。しかし、呼び名こそ違うが、「じゃんけんを知らない外国人」は皆無だった。意外にも、じゃんけんは「クール・ジャパン」の先駆け的な文化なのかもしれない。
(呉 琢磨)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト