今週は“ユーモアのセンスを磨ける映画”

前向きな笑いに満ちた映画『フィリップ、きみを愛してる』

2010.11.10 WED


フィリップを演じるユアン・マクレガーのかわいらしさ、スティーヴンを演じるジム・キャリーのエネルギッシュさには、見事なキャスティングとうならされる (C)2009EUROPACORP
猛暑の夏も遠く過ぎ去り、冷たい風が吹きすさぶ晩秋。年末を前に仕事は忙しくなる一方で、気持ちがふさぎがちなR25世代も多いのでは? そこで、寒い夜でもあたたかなユーモアとラブをくれる映画『フィリップ、きみを愛してる』を紹介しよう。

大事故で命を落としかけたスティーヴンは、これからは好きなことをして生きる、と決心。ゲイであることを告白して妻と別れ、詐欺師として好き放題に暮らし始める。やがて保険金詐欺で投獄されてしまうが、そこで“運命の人”フィリップに出会い、生涯一の恋に落ちる。刑務所を出た二人は愛に満ちた生活を送るが、そのハッピーな生活を経済的に支えていたのは、やはりスティーヴンの詐欺。その後も幾度となく投獄され、そのたびに刑務所を抜け出してフィリップに伝えようとする――きみを愛してる、と。

映画でしかありえなそうな、詐欺&脱獄のスリルに満ちたラブ・ストーリー。ところがこれが実話に基づいているというから驚く。IQ169の天才詐欺師スティーヴンと、ゲイでない男性や女性が見てもかわいらしいフィリップの交流は、ウィットに富んだハイセンスなユーモアからシモネタすれすれの直球ギャグまで幅広い笑いに彩られ、そして何より「好き!」という気持ちにあふれている。その底抜けに前向きなエネルギーがあるからこそ、本作のユーモアは、ブラックになったり皮肉になったりせず、人を幸せにするのだ。

そんなあたたかなユーモアを本作から学べれば、相手が男性だろうと女性だろうと、恋人だろうと同僚だろうと、あなたの周りには幸せな空気が満ちるはず。そのときには、もちろんあなたの心も、あたたまっていることだろう。
(ダ・ヴィンチ編集部 関口靖彦)

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