今週は“仕事の誇りを思い出させてくれる映画”

自分にとっての仕事の意味を考える映画『孤高のメス』

2010.11.17 WED


当麻鉄彦を演じる堤真一を筆頭に、キャスト陣の熱のこもった演技が印象的 (C)2010「孤高のメス」製作委員会
11月23日は「勤労感謝の日」。「勤労を尊び、生産を祝い、国民互いに感謝しあう日」とされているが、そもそも自分の仕事に誇りを持っていなければ、“勤労を尊ぶ”ことは出来ないはず。惰性で仕事をこなしながら「早く終われ、早く終われ」と念じ続けるような日々に終止符を打ち、あらためて真摯に仕事に取り組んで、誇りを取り戻す――そんなきっかけになる映画『孤高のメス』をおすすめしよう。

1989年、ある地方都市の市民病院に、外科医・当麻鉄彦が赴任してくる。自らの体裁と地位を守ることしか考えない医師ばかりで、必要な手術をも回避してしまう病院。しかし当麻は、その澱んだ空気に染まることなく、「目の前の患者を救いたい」という信念を貫く。彼の熱意に打たれて病院スタッフの意識も変わっていく中、市民に愛される市長が運び込まれてきた。彼を助ける方法は唯一、脳死患者からの生体肝移植。しかしそれは当時、日本では法律的に認められていないオペだった。患者、臓器提供者、その周囲の人々――熱い想いを受けた当麻は、ただ命を救うためだけに、技術の限界と法的タブーに挑む。

日々、自分は何のために働いているのか。そんな大事なことを、われわれは忙しさにまぎれて忘れてしまいがちだ。当麻ならば「患者を救うため」と言い切るだろう。彼は目標が揺るぎなく定まっているから、どんな困難に対しても立ち向かっていける。では、あなたは何のために? きっと、「単に金のために」ではないはずだ。自分にとっての仕事というものの意味を考え直せば、明日から新たな気持ちで働けるにちがいない。
(ダ・ヴィンチ編集部 関口靖彦)

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