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「酒&読書」の愉悦にふける「バー読」スタイルが静かな人気

2010.11.18 THU


カウンターの脇に選りすぐりの本を集めた書棚をもつ、いわば「読書バー」が増えているそうです。さらに、こうした「酒×読書」のスタイルを「バー読」と称して啓蒙しているのが、東京都・南青山にあるニッカウヰスキーの直営店「ブレンダーズ・バー」。聞けばR25世代の利用も多いとか。というわけでさっそく、同店で「バー読」を体験してみました。

メニューにはウイスキーやハイボールと並び、様々な小説のラインナップが。酒を注文すると、店がセレクトした「酒のイメージに合う一冊」を貸し出してくれるようです。筆者も「ディープフォレスト」×小説『ノルウェイの森(村上春樹)』を注文。ディープフォレストはウイスキー「シングルモルト宮城峡10年」がベースのハイボールで、森の蒸留所で仕込まれたウッディーな香りが特徴。深い森に迷い込んだような若者の生き方を描く『ノルウェイの森』の世界観にマッチし、なんとなく物語の情景がより浮かぶような気がします。ナイスなセレクトですね。

「本とウイスキーはもともと相性の良い嗜好品。それぞれ『じっくり自分と向き合えるもの』ということで、親和性があると思いませんか? お酒のイメージと本の世界観をなんとなく重ねて『こういうことか!』と納得していただけるとうれしいですね」(ブレンダーズ・バー・平野和也支配人)

ほかにも都内には様々な「読書バー」があって、置かれている本は店ごとの個性が反映されている。例えば阿佐ヶ谷の「よるのひるね」はガロ系漫画や画集、科学図鑑などが豊富で、いかにも中央線サブカル色を反映した特徴的なラインナップ。一方、西麻布の「ライブラリーラウンジ テーゼ」は3000冊を超える豊富な蔵書を誇り、こちらは旅・食・芸術・音楽・映画・文学・漫画などあらゆるテーマをカバーする。

こうした店で、好きな酒のイメージに合う一冊を自分なりに見つけるのも楽しそう。折しも読書の秋。酒と本の思わぬ出合いを探しに、「バー読」してみては?
(榎並紀行/アイドマ・スタジオ)


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