香港移住計画

第12回 香港までの空の旅を100倍楽しめる方法

2010.11.25 THU

香港移住計画


なかなか(一生?)お目にかかれないファーストクラスの機内食を見よ! キャセイパシフィックでは、時期によっても機内食のメニューを変える。エコノミーでは短距離フライトでも、四季に合わせて、ひとつの季節に4種類(×2バリエーション)を用意するというから驚き

種類はなんと30以上!? 知られざる機内食事情



飛行機旅での楽しみのひとつ、機内食。飛行機の中でしか食べられないあのプレートは、旅気分を盛り上げてくれるものですよね。

そんな機内食って、一度の食事でどれぐらいのバリエーションがあるんでしょう? エコノミー、ビジネス、ファーストと席の種類は3種類あるけど…。

「それが実は、スペシャル・ミールを含めると30種類以上あるんですよ」(キャセイパシフィック航空の機内食を作る國泰航空飲食服務(香港)有限公司の和食料理長、森 静昭さん)

30種類以上!? でも、いつも飛行機で聞かれるのって「フィッシュ・オワ・チキン?」みたいに2種類しかないような…。スペシャル・ミールって、もしや一般市民には食べられないすごくおいしい料理のことですか?

「いえいえ(苦笑)。スペシャルメニューとは、宗教上の決まりや病気による食事制限がある方々に合わせたメニューのことです。お子さま向けメニューやベジタリアンの方向けメニューもありますよ」

キャセイパシフィックでは世界各国へのフライトがあるため、より様々なメニューを揃えておく必要があるのだとか。イスラム教徒向けの機内食を作る、「ハラル・キッチン」という特別な調理場もあるのだそうです。

「キャセイ・パシフィックのメニューは、国際色豊か。力を入れているのは中国料理ですが、そこに和食や洋食をプラスしたりします。総料理長はドイツ人、その下に洋食のイギリス人シェフ、中国料理の中国人シェフ、和食の私、ベーカリーのドイツ人シェフ…と、シェフの国籍も様々です」
森さんは、香港在住歴なんと29年! 日本料理の「なだ万」に勤務。シャングリラホテルの「なだ万」香港店に配置となってから香港在住。その後、ヒルトンホテルの日本料理レストラン「源氏」を経て、現職に就いて17年のベテランです
ホォゥ…。ちなみに、機内食の知られざるトリビアって何かあったりするんですか?

「機内食の味付けは、ちょっと濃い目だってご存じですか? 機内では、気圧の問題で舌の感覚が鈍感になるため、通常の1.2ぐらい倍の濃さにするんですよ。また、フライト中の揺れに耐えられるか、わざとプレートを揺らして確認したりもしますね。エコノミーの機内食が、隙間なくプレートに収まっているのも、揺れを考慮してのことです」

そんな機内食は、フライトのどれぐらい前に作られているんですか?

「24時間以内です。機内食は一度、調理したものを冷蔵し、また温めてお出しするので、衛生状態を保つ必要があります。重要なのは、温度管理。調理、盛り付け、トレーセット、カートへのセッティングといった工程のあいだに、何度も冷蔵庫にしまいます。取りだしているときも、何分以内に何度以上にならないように作業を済ませる、と厳密に設定されているんですよ」

す、すごい。ボクたちが口にしている機内食がそんな手間暇をかけて作られているとは…。

なお、飛行機に運び込まれた機内食が初めに温められるのは、ちょうどシートベルトのサインが消えたころなんだそう。なんだか、次から飛行機に乗るのがもっと楽しくなりそうです!

客室乗務員の仕事の裏側に迫る!



飛行機の旅で、飲み物や食事、毛布、イヤホンなどを用意してくれる常務員の方々。でも、彼、彼女たちの仕事の実態って、あんまりよく知らないですよね…?

そこで、キャセイパシフィック航空の日本人スタッフ、梅井彩子さんと益田千次さんにお話を聞いてみることに。そもそも客室乗務員って何人ぐらいいるんですか?

「ジャンボジェット機の場合、客室乗務員が16人、パイロットが4人の合計20人です。それ以外の飛行機だと、客室乗務員10人にパイロットが2人の、合わせて12人。日本便だと、通常3名の日本人乗務員が搭乗することになっています」(梅井さん)

聞いてみると、キャセイパシフィック航空で働く乗務員の数は、約8000人。フライトのたびごとにメンバーは違い、初対面の人も少なくないとか。乗務員の方々は、フライトまで何をしてるんですか?
客室乗務員は、乗客だけでなくパイロットのフォローも仕事なんですね。そんな彼らの休憩時間は、12時間以上のフライトでも2時間半ほどだそう。大変なお仕事です…
「まず、出発の一時間半前に集合して、ミーティングを行います。当日の乗務員が顔合わせをして、安全規定の確認、V.I.Pや修学旅行生など特別なお客さまの情報確認、フライト先の国の関税の禁止事項の確認などを行うんです。その後、パイロットなどのコックピットクルーと顔合わせをし、機内へ向かいます」(梅井さん)

ところで、梅井さんはキャビンアテンダント(以下、CA)、益田さんはフライトパーサー。CAさんは乗客のお世話をしてくれる人たちですよね? フライトパーサーっていうのは?

「機内食の管理をしたり、客室乗務員の統括をする仕事です。CAと比べて、あまり客室には顔を出さないですね。出発前には機内食の数を確認したり、マイレージのメンバーのお客さまに挨拶をしに行ったりもします」(益田さん)

そんな役割が! すべてCAの方々がしているものだと思ってました。ほかには何か、知られざる仕事ってありますか?

「パイロットの飲食物のお世話もします。30分ごとに彼らに電話をするので、頼まれたタイミングで食事や飲み物を運ぶんです」(益田さん)

んん!? 30分ごとに電話をするんですか?

「そうですよ。コックピットは密室なので、外からでは状況が分からないでしょう? そのため、CAやフライトパーサーが電話をかけ、安全確認を行うんです」(益田さん)

コックピットクルーの安全に関しては、ほかにも配慮がされている。食事一つとっても、一方が万が一、食中毒などにかかってもフライトが続けられるよう、各人が別々のメニューを食べることになっているのだそう。

「また、パイロットが2人のフライトで、どちらかがトイレに行っているときには、CA、フライトパーサーに限らず、必ず誰か一人が穴埋めでコックピットに入る決まりになっています。密室に一人きりになってしまったら、非常事態になっても知らせる人がいなくなってしまいますからね」(梅井さん)

なるほど~。最後に、梅井さんにキャセイパシフィック航空のCAの美女レベルについて聞いてみると…。

「かなり美女レベルが高いですよ! アジア各国の多国籍な美女が揃っているので、様々な美を堪能できるはずですよ(笑)」

いいこと聞きました。いや~、次に飛行機に乗って旅行をする際には、機内をもっとよく観察してみようっと! 美女チェックも、もちろんね。 いままで無意識に乗っていた飛行機。
でも、機内食にしろ乗務員さんたちの仕事にしろ、知らないことがたくさんあったんですね。

香港と日本とを行き来をするたびに、新メニューの機内食や美女CAさんたちを堪能できると思うと…(ムフ)。

ついに、佳境に差し掛かってきた「香港移住計画」。
これからは移住後にどんな生活を送っていくかについても、真剣に考えなくちゃなぁ。

というわけで、次回からも未知なる香港の姿に迫っていたいと思います!

取材協力・関連リンク

関連キーワード

ブレイクフォト