夢の“世界一周”にチャレンジ

第28回 先進国でも繁殖中!? 南京虫の驚異!

2010.12.02 THU

夢の“世界一周”にチャレンジ


ロンドンの地下鉄内にも、「トコジラミ対策グッズ」の広告ポスターが…。見た目は本当にグロテスクです。こんなのに自分の体をむしばまれていると思っただけでも体がかゆくなります…

バックパッカーの大敵が、世界中で猛威を振るう!



長期旅行のバックパッカーにとって、宿選びは重要な仕事。立地、金額、Wi-Fiの有無、シャワーでお湯が出るかなど、チェックイン前に確認すべきことはたくさんあります。そんななか、もっとも重要といっても過言ではない確認事項がひとつ。それは、「トコジラミ」の有無です。

「トコジラミ(英語名:ベッドバグ)」とは、ベッドやソファなど人間の寝床などに生息する、吸血性の寄生昆虫のことです。シラミと名付けられていますが、実際はカメムシ科の一種で、体長は5~8mmと目視可能な大きさ。中国の広東省や江蘇省に多く生息することから、「南京虫」とも呼ばれています。

このトコジラミ、夜行性につき、昼間はベッドの隙間などに潜んでおり、夜になると出てきて人間に噛みつき、吸血します。食われると、とにかく激しいかゆみに襲われるんです! 蚊に食われたようなあとにも見えますが、約3~5cmの等間隔で複数個所を食われ、数時間後にかゆみの症状が現れ始めるのが特徴。食われた痕は、1~2週間は消えません。

安宿に多くはびこるため、バックパッカーの間ではその名をとどろかせる大敵。僕らも、特にアジアでの宿選びには慎重を期していたつもりでしたが、まさかのイタリアで大被害を被りました。人によって症状が違うようで、妻は首・腹・足を数えきれないほど食われ、かゆさのあまり涙していたほどです。

このトコジラミ、一時はDDTと呼ばれる強力な殺虫剤によって、先進国では絶滅しかけたといわれていますが、現在アメリカや、ヨーロッパでも大繁殖しているようなんです。特に近年大繁殖しているのは、既存の殺虫剤に耐性を持った進化版トコジラミ。観光客の衣服やバッグの間に忍び込み、運ばれることで生息範囲を拡大しているといわれています。 特にアメリカでの繁殖は顕著で、ニューヨークでは今年、有名ファッションブランド店2店がトコジラミの被害により一時閉店に追い込まれたほど。市がトコジラミ撲滅キャンペーンのために50万ドルを計上するなど、対策に追われているそうです。

食われないためには、虫よけスプレーをする、ビニールシートを敷いて寝る、夜行性なので明かりをつけて寝る、などの対策がありますが、どれも万全とはいえません。一番の予防策は、トコジラミのいない宿に泊まることです。

万が一旅先で食われてしまった場合は、衣服は洗濯し、乾燥機にかけてから持ち歩くこと。バッグのなかでも繁殖するので、家に持ち帰ったら大変なことになりますからね。

世界中に広まっているだけに、今後もトコジラミとの戦いは続きそうです。これらを克服してこそ、真の旅人といえるのでしょう。なんせ、かゆいったらありゃしないんですからー! 長谷川夫妻への応援メッセージや旅の裏ワザ、海外情報など、下記のボタンからご投稿ください。

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