夢の“世界一周”にチャレンジ

第29回 経済危機に直面するギリシャの様子って?

2010.12.09 THU

夢の“世界一周”にチャレンジ


街角でカード賭博に興じる人々。このたくましさが、ギリシャの経済を立て直すのかもしれません

意外とのん気? 経済危機後の庶民の生活



先月からアイルランドの財政危機が問題になっていますが、同じEU内ではギリシャの経済危機も記憶に新しいところ。経済危機後の国の様子は一体いかなるものなのでしょうか? 旅路の途中、そんなギリシャの首都、アテネにも立ち寄ってみました。

ギリシャ危機とは、2009年末の政権交代がきっかけで、前政権時の財政赤字の隠ぺいが明らかになり、ギリシャ国債が暴落したというもの。これを受けて、公務員のボーナスや年金の削減を盛り込んだ財政再建計画が立てられましたが、これに対し、国民は猛反発。財政再建策の撤回を求めるゼネラルストライキが相次いだうえ、5月には首都アテネで、国民の4分の1に当たる約275万人が参加するデモ行進が行われ、死者まで出る騒ぎとなりました。

そんな傷跡も癒えないアテネでの滞在。いまだにゼネストは頻発しているようで、市街から空港へ向かう途中でもストライキにかち合い、途中駅で電車が止まってしまいました。もっとも、ギリシャ人の乗客はすっかり慣れている様子で、まったく動じる気配がありません。深刻な経済状況にもかかわらず、大半の人たちはまるで対岸の火事を眺めているかのようにさえ見受けられます。 たとえば、とある商店で買い物をしたときのこと。旅の家計簿用にレシートを求めると、あからさまに嫌な顔をされてしまいました。代わりに渡されたのが、金額だけを記した紙切れ。そう、これは財政赤字の要因の一つともいわれている、商店による脱税行為なんです。

売上を入力するとその分税金を納めなくてはならないため、ギリシャでは料金を割り引いたりおまけをつけたりする代わりに、レジを打たずに商品を販売することがよくあるんだそう。あまりにも脱税が横行しているので、政府が対策として、レシートを集めて申請すれば、税の還付を受けられるという政策を打ち出したほどです。自国の危機よりも家計が大切ってことなんでしょうか。

一方、街角ではストリートパフォーマーたちによるダンスや喜劇も行われており、活気ある庶民の暮らしを垣間見ることができました。なかにはカード賭博に興じる人たちもいましたが、その最低賭け金はなんと50ユーロ(約5500円)から! 世界を揺るがす経済危機に直面しているとはいえ、まだまだ余裕があるように感じられたのは気のせいですかね? 長谷川夫妻への応援メッセージや旅の裏ワザ、海外情報など、下記のボタンからご投稿ください。

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