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大相撲春場所中止 しのぎを削る民放で良企画連発か

2011.02.10 THU

大相撲八百長問題を受け、日本相撲協会は4日、今年の春場所を中止すると発表。NHKでは、春場所の生中継が予定されていた時間帯に、通常時の生活情報番組などを放送して対応するという。これによる視聴率の影響はどう出るのか?

NHKは昨年、野球賭博問題をめぐり、7月11日に初日を迎えた名古屋場所の生中継を中止。代わりに20分程度のダイジェスト番組を、取組終了後の18時台にNHK総合とBS2で放送していた。

同番組の視聴率を調べてみると、7月25日千秋楽の平均視聴率(関東)は9.2%(ビデオリサーチ)。最高は初日の12.4%、最低は20日の7.2%だった。同年5月に開催された夏場所の視聴率が毎日10%超だったことを考えると、生中継時と比べて多少の落ち込みはあったものの、心配されていたほどではなかったようにみえる。

とはいえ、さかのぼって2009年秋場所千秋楽の視聴率が23.7%だったことを踏まえれば、不祥事の有無にかかわらず、大相撲中継全体の視聴率は落ち込み傾向にあった模様。さらに、中継を再開した2010年秋場所の視聴率も低迷し、千秋楽の視聴率は9.7%だったという。

では、民放への影響はどう出るだろうか?

昨年、NHKがダイジェスト版を放送した際は、各局18時台のニュース番組と重なる時間帯だったため、視聴率競争が激化したという見方もあった。だが、今回の場合はダイジェスト版の放送もなく、そもそも場所自体がない「中止」。春場所初日を迎えるはずだった3月13日の時間帯について、民放各社はしのぎを削ることになるのだろうか。

ある民放バラエティ番組担当者は、「よし、今こそ視聴率が取れる企画をやろう! と力を入れることは間違いないでしょう。ですから、幕内の取組がオンエアされるはずだった16時から18時くらいの間の他局の番組は面白くなるかもしれませんよ。」とみる。

また、民放局に頻繁に出入りしているテレビ雑誌記者B氏は、「民放で相撲中継と同時間帯では、『news every.』(日本テレビ系列)と『スーパーニュース』(フジテレビ)という2つの報道番組がしのぎを削っています。これまでは『スーパーニュース』がトップを走っていたのですが、ここにきて『news every.』がスーパーニュースに追いついた状態なので、今、日本テレビでは士気が高まっているように感じられます。というのは、場所中は相撲に視聴率を持っていかれて、互いに視聴率が下がるため『どれだけ視聴率を下げないか』という後ろ向き争いになりがちですが、今は両局とも、『(より良い企画をつくって)どれだけ視聴率を上げられるか』という“チャンスを狙えモード”になっています」と、両局の雰囲気を語る。

そして、「『どうせ相撲に持っていかれるんだから…』と嘆くよりも、日テレとフジテレビがガチンコで良い企画合戦をするのは、むしろテレビ界にとっていいことなんじゃないですかね?」と自身の見解を述べた。

春場所は中止になったが、同時間帯の視聴率争いに注目してみるのも、ひとつの楽しみ方かもしれない。

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