夢の“世界一周”にチャレンジ

第41回 地球温暖化でも減らない謎の氷河とは?

2011.03.10 THU

夢の“世界一周”にチャレンジ


水面から50~60mほどそびえるペリト・モレノ氷河。雪の重さによって圧縮された氷河は、気泡をほとんど含まず、光の吸収力が高まり、青のみ反射するため、青く見えるんだそう

減らない氷河でオン・ザ・ロックは、格別の味わい!



近年、地球温暖化によって融解し、海面上昇を引き起こしているといわれる氷河。ただ、なかには温暖化の影響を受けずに、後退していない氷河もあるようです。アルゼンチンの南部パタゴニア地方には、そんな氷河を間近で見ることができるスポットがありました。

南米大陸アンデス山脈の南端、パタゴニア地方に位置するロス・グラシアレス国立公園には約50の氷河があり、その規模は、南極、グリーンランドに次ぐ大きさを誇ります。南極やグリーンランドの氷床は、年々減少していることが確認されていますが、ここロス・グラシアレス国立公園にあるペリト・モレノ氷河は、ほとんど増減がないんだそうです。

…という話を聞いてペリト・モレノ氷河の上を歩くアイストレッキングに参加したのですが、突然、バリバリバリッという雷が落ちたかのような轟きとともに、目の前の氷河の一部が、湖に崩れ落ちるじゃありませんか。季節が夏ということもあって、その崩壊の頻度は1時間に4~5回を数えるほど。その光景は、よくTVで地球温暖化をイメージするのに使用されている映像そのものの様子でした。 それでも氷河が減っていないと説明してくれたのは、その道10年の氷河ガイド。ペリト・モレノ氷河では1日あたり約2m分の氷河が崩壊するそうですが、ほぼ同じ分だけ新しい氷河ができるので、差し引きゼロのまま保たれているとのこと。その理由としては、もともと険しい山間部の高地に位置するため気候が温暖化の影響を受けにくいとか、氷河の終端の湖の水位が浅いため温暖化の影響で融解が起きるゾーンが小さいなど、様々な要因があるんだとか。

ちなみに、チリのピオ11世氷河など、なかには逆に氷が増えている氷河もあるようですが、パタゴニア全体で見ればやはり氷河は大幅に減少しているそうです。

氷上に現れた自然のプールや、氷河の中に流れ込む滝などを観賞し、ツアーの最後に振る舞われた、氷河の氷を使ったオン・ザ・ロックのウイスキーは、このうえなく贅沢な味わい。この贅沢を後世まで残すためにも、地球温暖化は食いとめなきゃならん、と思った次第でした。 長谷川夫妻への応援メッセージや旅の裏ワザ、海外情報など、下記のボタンからご投稿ください。

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