気になる“あのコ”のシゴトーク/28

南波志帆「自分の声にあまり自信が持てない時期も」

2011.06.16 THU


撮影:堀清英
フワッとした歌を歌う、フワッとした女の子。南波志帆ちゃんに接してみた感想だ。その軽やかな透明感が、ティーンズポップの逸材と言わしめるゆえんなのだろう。そんな彼女の新曲のタイトルは「こどなの階段」。大人と子供の間で揺れ動く心の機微を描いた曲である。

「等身大の今の揺れ動く気持ちを歌っているんです。将来に対する不安はあるんですが、楽しみな部分もあって。そんな部分をさらけだせる楽曲に出会えたことは、うれしいですね」

このシングルがリリースされる前日、志帆ちゃんは18歳の誕生日を迎える。「曲全体としても、フレーズとしても私に重なるところが多いんです」とか。そのサウンドは初々しいが、シンガーとしてのデビューは15歳と、キャリアを重ねているのだ。

「歌うことはすごく好きで、小さい頃から音楽の道へのあこがれもあったけど、自分の声には力強さがなかったので、あまり自信が持てない時期もありました」

コンプレックスだったという。しかし中学2年、14歳のときの、プロデューサー・矢野博康氏との出会いが運命を変える。

「練習でマイ・リトル・ラバーさんの『YES』という曲を歌っていた時に矢野さんから『無理に力強くしないで、息を抜いて空気を多めに、ささやくような感じで歌ってごらん』と言われて。試しに歌ってみたら、すごくなじんだんです! それで、矢野さんと“YES歌唱法”と名付けて、今のような歌い方になったんです」

結果は大正解。かくして自分の声にも自信が持てるようになった。

「レコーディングのたびに、成長していきたいです。そうしていければとても楽しいですよね。南波志帆の音楽は、いつも自然と皆さんのそばにいて、つらいときにはテンションを上げられたり、楽しいときにはもっと楽しくできるような存在になりたいです」

仕事はこれから。ちなみにプライベートも、これからが本番なのだ。

「最近、やっとレンタルDVDデビューをしまして。なんだかちょっと怖くて入りづらかったんですけど、足を踏み入れたらとっても楽しくて。週に3本くらい借りて、感想をメモったりしています。最近観てよかったと思ったのが、ソフィア・コッポラの『マリー・アントワネット』。色彩がとっても素敵で、感激しました」

なんでも吸収できる年頃なのだろう。志帆ちゃんのこれからが楽しみである。
(吉州正行)

  • 南波志帆

    1993年福岡県生まれ。TOKYO FM SCHOOL OF LOCK!第3回モデチャングランプリ準グランプリ受賞。10年アルバム『ごめんね、私。』でメジャーデビュー。恋愛観については「尊敬できる人がいいですね。一緒にいて勉強になったり、自分も成長できるような。ちょうど『君に届け』というマンガの、風早くんという男の子が理想です!」
  • 「こどなの階段」

    サカナクション山口一郎作曲、Base Ball Bearの小出祐介作詞という豪華なスタッフが送る、ポップで爽快な一曲。タワーレコード限定シングル。500円。さらに7月にはフルアルバム『水色ジェネレーション』が控える。こちらも要チェック!

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