気になる“あのコ”のシゴトーク/31

エンレイ「天才とは、努力できる人のこと」

2011.07.07 THU


撮影:堀清英
出身は、中国の江西省景徳鎮。歌手を志し日本に渡ってきたという点で、エンレイさんの境遇は今は亡き歌姫、テレサ・テンと似ている。さらに、その高い歌唱力から、“第2のテレサ・テン”との呼び声も高いのだ。

「両親がテレサのことを大好きで、知らず知らずのうちに聴いていたから、影響を受けたんだと思います。日本に来てはじめて色々学んだんですが、世界中の舞台に立って、いろんな歌を歌っていたんですね。すごく尊敬するようになって。そんなときに、テレサ・テンさんの名曲を手がけられた作詞家の荒木とよひさ先生に出会って。そうしたら、プロデュースして下さることになって!」

今年の6月には、初のメジャーアルバムをリリースした。その中にはあの名曲、「時の流れに身をまかせ」の続編を“パート2”として収録している。発表から25年経って、歌い手とともに「あなたしか愛せない」という歌詞にも変化が見られる。

「そのふたりはそれぞれの道を歩んで、結婚して子供を作っても、やっぱり相手のことが忘れられないという気持ちを歌っていて、すごく純粋なんです。アルバムには一曲一曲、イメージがあってストーリーがあって。自分が曲の世界の主人公になったつもりで歌っています。ただ、私はテレサ・テンさんではないし、彼女もそれは望んでないと思うんです。だから、私の、エンレイの歌として聴いていただけると嬉しいです」

エンレイさん、流ちょうな日本語で、思いをしっかり語ってくれるのだ。

「でも日本語にはまだ多少難しいところがあって。スタッフの皆さんから厳しく言われることも多いんですよ」

話を聞いていると、“歌”に対しての気持ちは非常に深いようだ。音楽好きの両親に育てられるも、景徳鎮という地は中国でも田舎。周囲の大人たちを相手に3歳くらいで歌を歌い始め、自然に好きになっていったという。そして本格的に音楽を志したのは、高校を卒業してから。国立の音楽院に入学したのがキッカケだとか。

「私、あきらめようと思ったことがないんですね。日本に来たのは、中国政府主催の音楽公演で来日してから。『自由にいろんな音楽が聴けていいな』と思って。それで音楽活動したいなと、決意したんです」

しかし、言葉の壁で一度挫折。だが戻った中国でも、芸能界が厳しいことに変わりはなかった。そこで、再来日。背水の陣で臨んだ覚悟は、見事に実を結ぶ。今では歌謡界における若手の注目株だ。

「本当にいろいろありました(笑)『天才とは、努力できる人』という言葉を聞いて、すごく納得した。努力するということは、簡単なことではないんですね。いつかは、テレサ・テンさんのように、アジアの架け橋になるような歌を歌いたいと思っています」(吉州正行)

  • エンレイ(媛麗 en-Ray)

    中国江西省・景徳鎮生まれ。国立音楽院を卒業後、「流星雨」で北京のチャート1位を獲得。日本に拠点を移し、2005年テレサ・テン追悼曲「永遠のひと」で日本デビュー。10年「テレサの羽根」、「時の流れに身をまかせ~パート2~」でメジャーデビュー。ちなみに休日の過ごし方は「リラックスしてます。でも運動も好きで、自転車とか水泳も最近始めましたね。あとはクルマの運転が好きで、中国ではドライブをよくしていましたが、日本だと免許がないので自転車です(笑)」
  • 「テレサの羽根~ふたつめの伝説~」

    メジャーファーストアルバム。テレサ・テンを彷彿とさせる歌声と圧倒的な歌唱力ながら、エンレイ独自の魅力がふんだんに詰まった全10曲!「テレサ・テンさんのことを知らない若い人も多いと思うけど、これを期に知ってほしいです。そしてその影響を受けて育った、私の歌と思いも皆さんに感じてほしい。きっとこれからの人生で、わたしの歌のどこか一部分が重なるときがあると思うから」ポニーキャニオンより3000円で発売中

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