旬な人インタビュー

阿部勇樹

2011.07.07 THU

premiereR25


あべ・ゆうき/ 1981年千葉県出身。ジェフユナイテッド市原(現市原・千葉)でJリーグデビュー。07年に浦和レッズへ移籍し、AFCチャンピオンズリーグ制覇を果たす。2010年南アフリカW杯では全4試合に先発出場し、ベスト16入りに貢献。W杯後、イングランドチャンピオンシップのレスター・シティFCに移籍。
W杯の悔し涙、うれし涙…
涙を流すたびに成長してこられた
泣くのは恥ずかしいことじゃない

2010年6月29日、南アフリカW杯・パラグアイ戦。惜しくもPK負けを喫し、ピッチで立ち尽くす日本代表チームの中に、涙を浮かべる阿部選手の姿があった。涙の理由は「悔しさ」だった。

「PKを外してしまったコマ(駒野選手)とは、中学のときからボールを蹴っている仲です。最初は、そんなコマの気持ちを思っての涙だったんですが、次第にそれが“悔し涙”に変わってきた。もっと上を目指したい─。そんな気持ちがわき上がった瞬間でした」

あれから1年。先月15日に阿部選手は著書『泣いた日』を出版。テーマはズバリ「涙」だ。

「僕は小学校のときから泣き虫で、悔しさ・うれしさ問わず、感情があふれると涙を抑えられないたち…。でも人生を振り返ってみると、僕は涙を流すたびに成長してきたように思う。自分らしいテーマを選べたような気がします」

W杯後、阿部選手はイングランドの古豪であるレスター・シティFCへ移籍。あの“悔し涙”が、初の海外挑戦へと駆り立てた。

「組織はもちろんのこと、個人でも守れる力をつけないと通用しない。これが世界の舞台で痛感したことでした。イングランドのサッカーはフィジカルの強さもプレーのスピードもトップレベル。日々課題を見つけて成長しています」

「男は泣いちゃいけない」なんていわれるが、流した涙のワケを堂々と語る阿部選手。流した涙を原動力に世界で戦い続けるその姿は、同性から見てもカッコいい。

・リリース情報
泣いた日
イビチャ・オシム、祖母井秀隆、両親、妻……。阿部勇樹と同じ時間を共有した5人、7つの物語
出版:KKベストセラーズ
税込価格:1400円

小島マサヒロ=撮影
photography MASAHIRO KOJIMA
清田隆之(BLOCKBUSTER)=取材・文
text TAKAYUKI KIYOTA
KOMATSU=スタイリング
styling KOMATSU

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