気になる“あのコ”のシゴトーク/39

日南響子「私のことより、作品に注目してほしい」

2011.09.01 THU


撮影:堀清英
希に見る美少女である。それもそのはず、日南響子ちゃんはモデルさんなのだ。そしてこの度、映画に初出演にして初主演という快挙を果たす。タイトルは『七つまでは神のうち』。なんとホラー映画ある。しかし若くてかわいい女の子がキャーキャー言うだけの類ではなく、とびきりよくできていて、しっかり後味の悪い作品なのだ。

「最初オーディションを受けて、和泉 繭(まゆ)という役をもらったんですが、あとから聞いたら主演ということで…。脇役だったら、『付いていけばいい』かもしれませんが、主演となると引っ張っていく側になるので。そういう不安はありました」

ただ、演技は堂々たるもの。役どころは、内気な高校生だ。とある“過去”を背負うがゆえに、周囲になじめず、あげくリストカットを繰り返すという難しい役柄。過去の中身はネタバレにつながるので伏せるが、繭を含む複数の登場人物が抱える闇と、それにまつわるエピソードが断片的かつ一見無意味にちりばめられ、観客を煙に巻くような展開が本作のみの見どころだ。やがてすべてが結びつき、あっと言わせるラストに帰結する。

「ホラー映画に出演することに抵抗感はありませんでした。実は人見知りをするという共通点もあって、すんなり受け入れられたんです。私、こういう仕事をしていたこともあって、実家の名古屋にあまり帰れなかったので、“ひとり”というのもなんとなくわかって」

響子ちゃん、演技に関わることではあるものの、自分のことをあけすけに語るのだ。そして「どう観て欲しいか?」とたずねると、「わたしが出るからとかじゃなく、この映画の作品性に注目してほしい」と強調する。プロ意識が高いのだろう。

「後悔するようなところがあっても、もう撮り終わったんだから、次は失敗せず、さらにもっとチャレンジできればって思います。私はモデルをやってましたが、もともと女優とか歌手を目指していたんですね。実は今回主題歌も歌わせていただいてて。歌がないと生きていけないくらいなので、こういう経験が出来てすごく嬉しいです」

初出演にして初主演。おまけに楽曲も初リリースという幸運に恵まれるも、キャリアはまさに始まったばかり。これからが本番なのだ。

「演技は今回初めてだったし、まだどういう役をやってみたいのかもわかりませんが、いろいろ挑戦して何でも演じられる女優になりたいです。歌も、個性的な歌が歌えるようになりたいし、モデルとしても『私が着ることに意味がある』みたいな、そんなモデルさんになりたいです」

ちなみに響子ちゃんの趣味は、なんとひとりカラオケだとか。レパートリーは、なるほど性格が表れているようで…。

「みんなが知ってたり、盛り上がる曲はあんまり歌えないんです。アニソンとか、暗くてマイナーな曲とか。やっぱり個性的な曲が好きみたいです(笑)」
(吉州正行)

  • 日南響子

    1994年愛知県生まれ。2006年『ニコラ』モデルオーディションでグランプリを獲得。専属モデルとして活動を開始。11年より『non・no』で専属モデルに。ちなみにひとりカラオケについてもう少し掘り下げてみると「好きなアーティストはGO!GO!7188とか椎名林檎さんとか島谷ひとみさんとか。みんな知らなくても関係なく歌えるので、ストレス発散になります!」
  • 『七つまでは神のうち』

    …とは、乳児の死亡率が高かった古来、七歳までの子供を社会の一員と認めず神のたぐいと見なした風習によるもの。なぜこのタイトルになったのかもラストシーンまではわからない仕掛けの、新感覚スリラーだ。響子ちゃんの“見せ場”について。「もし自分がそうなったら、とても平常心じゃいられないですね。監督からも、『狂うよね、大声出しちゃうよね』といわれて、私の全ての引き出しを開けて、絶叫しました!」。誰もが目を背けるそのシーンは、観ればわかる!シアターN渋谷ほかにて全国順次公開中
  • 『Save me』

    日南響子ちゃんのプリデビュー曲にして、『七つまでは神のうち』の主題歌。映画の世界観にマッチしたサウンドと歌声は、シンガーとしての才能も感じさせるで出来映え!「初主演でまさか歌まで歌わせてくれるとは思いませんでした。作品同様、この歌もすごく好きです」と響子ちゃん。レコチョクほかにて着うたフルで315円でダウンロード販売中
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