旬な人インタビュー

辻仁成

2011.10.20 THU

premiereR25


つじ・じんせい/ロックバンドECHOESのボーカル、芥川賞作家、演出家、映画監督。主な作品に小説『海峡の光』、『冷静と情熱のあいだblu』、妻で女優の中山美穂主演で映画化もされた『サヨナライツカ』など。現在、パリ在住。9月に新刊『ECHOES~木霊~』が幻冬舎から発売された。12月22日(木)に渋谷のSHIBUYA-AXにて「ECHOES連帯の日 TOKYO 2011 supported by 国連の友Asia-Pacific」ライブ開催決定。
詳しくは→http://www.yamaha-ar.co.jp/echoes
ロックに嘘はなかったと実感した。
遠ざかってしまった未来や希望を
もう一度取り戻そう、と伝えたい

誰もがバブルで浮き足立っていた80年代。歌で反旗を翻したロックバンドECHOESが20年ぶりに復活した。 きっかけは、被災地の女性ファンのECHOES再結成を切望するツイートだった。
「大震災の後、僕が住むパリでは“ソリダリテ・ポー・ジャポン(日本のために連帯しよう)”とあちこちで繰り返し言われていた。そしてもうひとつよく聞かれたのが“なぜ日本は脱原発のために連帯しないんだ?”の一言。僕も同感だったから、まず自分が昔の仲間と連帯して福島でライブをやったんです。そしたらメンバーが20年間それぞれの人生を歩んできたぶん、当時より力強いステージを見せることができた。 観客もずっと拳を振り上げ続けていた。ロックに嘘はなかったんだと実感できた。 次の東京のライブでも、遠ざかってしまった未来や希望をもう一度取り戻そうよと、ロックで伝えたい」
辻が20代の頃につくった繊細かつストレートな歌は、色褪せるどころかハッとさせられるものが多い。
「バブルの頃は“アンチテーゼ”をやって煙たがられたバンドだけど(笑)、その時代も知ってるからこそ歌わなきゃいけない。 僕は小説も書くし映画も撮る。でもこの大変な時期に人の心を癒すことができて、人の心を励ますことができて、人の心を引っ張ることができるのは音楽。 60~70年代のように音楽で世界を変えられる時代は終わったけれど、どんなときも音楽の力は大きい。人間には音楽という武器がある。それで闘えると信じてる」

・リリース情報
『ECHOES 連帯の日 TOKYO2011』
公演日:2011年12月22日(木)
会場:SHIBUYA-AX
チケット発売日:2011年11月19日(土)
問合せ:キョードー東京 TEL:0570-064-708
ローソンチケットにて抽選先行予約中~10/23(日)まで

樺山美夏=取材・文
川口宗道=撮影

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