気になる“あのコ”のシゴトーク/50

富田麻帆「緊張と達成感」

2011.11.17 THU


撮影:堀清英
源氏物語といえば、日本の古典文学における金字塔であり、世界最古の長編小説として有名だが、しっかり読んだことのある人はどれくらいいるだろう。筆者も挫折組のひとりだが、そういう人が少なくないのではなかろうか。

「私も10回くらいトライしたんですが、1巻の最初くらいで心が折れちゃって…」

とは、ニコニコミュージカル第7弾『源氏物語』でヒロイン・紫の上を演じる富田麻帆ちゃん。この舞台は、そんな人に源氏物語の魅力を発見してもらえるような作品に仕上がっているそう。

「…なんですが、はじめて台本を読んだときは衝撃でしたよ。冒頭の10分で、大声で『セーックス!!』っていわなきゃいけないんです。ほかにも、いろんな意味でとにかく卑猥で。ただわかりやすいですし、現代のニュアンスに訳したら、きっとそうなるのかなって」

ちなみに、光源氏を取り巻く女性には男性キャストが多数。源氏物語のドロドロした人間関係が男同士でも表現されており、耽美的な雰囲気もあり、『セーックス!!』のくだりでもわかるとおり、ややコメディ寄りにぶっとんでもいる。本作はニコニコ動画が主催する『ニコニコミュージカル』の作品であり、ニコニコ生放送でリアルタイム配信される(有料)。それゆえに“ネット的”な側面もあるのだ。

「文字がバーッと書き込まれたりとか、独自の楽しみ方ができると思います。ただ、やってる側としては特別なことは何もありません。いい面としては、幕間で自分の演技を映像でチェックすることができるので、修正できることですかね。でもそこに気を取られすぎないようにしてます」

インタビューの合間に、こういう真面目な面をふとのぞかせる。デビューはわずか5歳。かのミュージカル『Annie』だ。さらに今年は新たに声優にも挑戦し、CDも出した。聞けば、“表現者”として強い自覚を持っているのだ。

「ずっとやってこられたのは、この仕事に何かしらの魅力があったからだと思います。今は緊張と達成感が一番の魅力ですね。ずっと表現者でいられたらなって思うんです」

ただ、プライベートになると一転、「ぜんぜんダメ」らしい…。

「休みの日はとにかく寝てます! 起きるのは…夕方ですね。もうコンビニいくのもままならないくらい。一日中ネットサーフィンですね。ニコ動とか(笑)」
(吉州正行)

  • 富田麻帆

    1987年東京都生まれ。93年舞台『Annie』モリー役でデビュー。女優のほか、歌手、ラジオパーソナリティなど、幅広く活躍中。12/22(木)〜25(日)スーパーミュージカル『聖闘士星矢』(天王洲 銀河劇場)にも出演決定。ちなみに男性のタイプは「母性が強いのか、できない男の人に構いたくなるんですよ。育てたいタイプなんですかね」
  • ニコニコミュージカル『源氏物語』

    誰もが知る源氏物語が、実は紫式部(非モテ)の妄想が生んだライトノベルだった!? という新解釈で綴る“超”新感覚のミュージカルなのだ。「思う存分笑っていただきたいなと。舞台なので、お客様と演者の距離はすごく近いんです。だからすごく入り込めると思います」と麻帆ちゃん。公演中。リアルチケット6800円。ニコニコ動画のネットチケットは一般会員1500pt、プレミアム会員500pt

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