美味しいお酒に出会いたい/第1回

自分好みの赤ワインを選ぶ方法

2011.11.17 THU


「肉料理に合うのはカベルネソーヴィニヨン。しっかりした味わいが相乗効果をもたらします。日本食にはピノノワールもいいですね。肉じゃがに合わせると『分かってるなー』って思います」島津さん
年末にかけて、飲み慣れてない人にも触れる機会が増えるのがワイン。でも初心者にはどうもハードルが高く、なかなかその世界に踏み込めなかったりするんですよね。「そろそろ好みのワインが持てたらちょっといいかな」なんて思っているのですが、どこから手をつけてよいかわからず…。

「わからないポイントを解決していけば、好みのワインはきっと見つけられますよ」とはBAR NOKKTONのバーテンダー、島津さん。

なんと心強いお言葉。まずわからないのは、赤ワインの代表的なブドウの種類と味の傾向なんです…。

「それでしたら、渋みがあり重厚な味の<カベルネソーヴィニヨン>、濃厚かつまろやかな<メルロー>、色が濃くスパイシーな<シラーズ>、渋みが控えめで酸味と果実感のある<ピノノワール>。まずこのあたりを知っていただければよろしいかと」

これくらいならなんとか覚えられそう。でも、ブドウの品種だけでなく産地もいろいろあって迷うんですよね。初心者は、とりあえず本場フランスのワインを飲んでいれば間違いないんですかね?

「そうともいえません。とくにこだわりがないのであれば、コストパフォーマンスが良い『ニューワールド』のものをおすすめします」

ニューワールド!? また聞き慣れない言葉が出ちゃいましたがどこかの国なんですか?

「古くからの本場であるフランスやドイツ、イタリアのワインはやはりその地方の気候、土壌でしか造りえないものです。そしてそういったワインにはテロワール…言うなれば歴史、作り手、その地方のワインに対する思い、といったワイン哲学とでもいうべき背景も含めて味わうという側面があるんですね。それに対する存在がアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど『ニューワールド』と呼ばれる、ワイン新興地のワインです。いずれもブドウ栽培に適した土地で造っていますから味もいいですよ。ひとまず、ワイン自体の味を楽しみたいということであれば覚えておいて損はありません」

まずいろいろなワインの味に慣れ親しんで特徴を知りたいですからね。リーズナブルな値段で飲めるなら助かります。

うん。ブドウの種類、産地…なるほどちょっと方向が見えてきました。

「もっともこれはリカーショップで選ぶ時の話です。お店で迷ったらソムリエにおまかせでいいんですよ。その際、ただ漠然と『おまかせ』ではなく、食事のどのタイミングで楽しむか、甘め、さっぱりめのどちらが好みか、ぐらいは伝えるといいですね」

なるほど。ここでせっかくですから、島津さんのズバリおすすめを教えてください。初心者の私向けに。

「カリフォルニア・ナパバレーのカベルネソーヴィニヨン、はいかがでしょうか。あと、これは一つの目安ですが、お店のメニューで一番安いものはコストパフォーマンスが悪いこともあるので避けた方が無難です」

今までは値段と勘で選ぶしかなかったので、そういう目安があると参考になります。

よし、ひとまず「ニューワールド」のワインでブドウの種類ごとの味から覚えて、自分好みのワイン探訪、はじめてみよっと。

(宇都宮 雅之)

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