気になる“あのコ”のシゴトーク/52

大江麻理子「日常も仕事のうち」

2011.12.01 THU


撮影:堀清英 (C)テレビ東京
テレビ東京の大江麻理子アナウンサーは、とにかく忙しい人だ。原因はきっと、とても真面目だから。この日のインタビューは『池上彰の経済教室』のナレーション収録の後だったのだが、2時間で終わる予定が6時間に。それはひとえに真面目であるがゆえ。それを端的にあらわすエピソードが、大江アナが出演する「宇宙ニュース」の話で聞くことができた。同番組の収録があったため、今日の服装はその衣装だとか。

「世界天文年だった2009年に、とある番組で野口聡一さんに取材するため、ヒューストンに行ったんです。それまで『宇宙』というのは、とっても頭のいい人たちにしかわからない、別世界の話だと思っていたんですけど、野口さんがこちらの聞きたいことをわかりやすく噛み砕いて話してくれまして。そこからハマったんです」

同行した女性プロデューサーと「これは宇宙のニュースを作るしかないね」と、『宇宙ニュース』を立ち上げる。こういう姿勢は同番組に限った話ではない。たとえば、『モヤモヤさまぁ~ず2』。

「以前は場を仕切ることばかり考えていたんですけど、それを越えてくるおふたり(さまぁ~ず)なので、“自由”にやってもらうための最低限の環境を作ることが私の役目だと思っています」

観るとわかるが、相当にユルい空気が流れる番組だ。だがそのユルさを出すべく、裏で大江アナは全力投球のようだ。というか、仕事すべてに。

「よく、仕事とプライベートは別だという人が多いと思うんですけど、実は仕事って自分の生活そのものじゃないかなって感じています。たとえば仕事好きの人は、24時間仕事のことを考えていて、ごはん食べることでもアイデアにつながったりするんですよね。そういうアンテナを張り巡らせると、境がなくなると思うんです」

実はこのインタビューは、映画『RAILWAYS』について聞くのがテーマのひとつ。定年を迎える電車の運転士(三浦友和)と妻(余 貴美子)が、人生の第2の出発点ですれ違いながらも絆を確かめる感動の物語だ。

だが大江アナ、冒頭の「2時間で終わる予定が6時間に」なった理由で、映画を未チェック。しかしそこは大江アナ。このインタビューの直後に観たうえ、メールで感想文を送ってくれるという律儀さなのだ。せっかくなので、その“お手紙”で記事を締めたい。

「テレビ東京に入社し、アナウンサーとなって今年で11年目。少しずつでもいろんな経験を積み重ねてきて、入社当時よりも仕事の幅は広がったし、できることや見えるものが増えてきました。会社人生を考えると、あと30年ほどあるわけですよね。今の3倍ほどの経験や時間を経て定年を迎えた時、一体どんな境地にあり、どんな景色が見えるのか…。私はけっこう楽しみにしています。電車の終点というのは、その電車の始点でもあるんですよね。それを実感して、映画を観たあとにとてもすがすがしく前向きな気持ちになりました。夫婦円満の秘訣は『お、じゃなくて、ぺ』なのだそうですよ。映画の中に出てきてとても印象的だった言葉です。どういう意味かは映画をご覧になってのお楽しみですが、私もいつか結婚したら心がけようと思っています。まあ、いつになることやら」
(吉州正行)

  • 大江麻理子

    2001年テレビ東京入社。担当する番組に『出没!アド街ック天国』『モヤモヤさまぁ~ず2』『田勢康弘の週刊ニュース新書』など。ちなみにアナウンサーを志したのは「大学2年生の夏に、中国に短期研修に行っていたことがあって、その時にある“事件”が起こったんです。日本ではたくさん報道されていたけれど、中国では大して報道されていない。『それってなんでだろう?』っていうのがマスコミに興味を持ったきっかけでしたね」と、大江アナ
  • 映画『RAILWAYS』

    映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』
    副題は『愛を伝えられない大人たちへ』。主演・三浦友和で送る、人と人の絆を描いた感動のドラマ。「『人生は鉄道に乗った長い旅』という言葉の意味が、ストーリーが進んでいくにつれとてもよくわかるといいますか、私も主人公夫妻という電車の乗客になった気分になりました。電車が終点にたどり着くまでには、いろいろな駅があり、山があり、谷があります。スピードを出せる平野もあるけれど、気を付けて通らなくてはいけない踏切もありますよね。そんな人生の長いレールを走っていく電車。自分はどんな道を選んで、どんな終点に向かいたいのだろう、一緒に乗っていってもらいたい人は誰なのだろう。そんなことをたくさん考えさせられました」と大江アナ。12/3(土)全国ロードショー (c)「RAILWAYS2」制作委員会
  • 「結婚したいな…」

    「…と、思ったことがないんです」と大江アナ。目の前のことだけしか考えられず、中長期的なビジョンは“もやもや”だとか。ちなみに男性に求めるものは「そんな私に寛容であってほしいということです。お互いにやりたいことを追求して、お互いに一息ついたときにオアシスみたいな存在になりあえればいいな、と。ニャハ(笑)」

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