美味しいお酒に出会いたい/第4回

好みの白ワインを見つける目安

2011.12.08 THU


「さっぱり系の白ワインはほとんどの料理に合いますが、特に魚料理との相性がいいですね。甘口ならフォアグラや、食後のスイーツと。濃厚タイプは料理と合わせるよりもドライフルーツをつまむ程度がよいですね」(島津さん)
赤ワインに比べると、渋みもなく飲みやすい白ワイン。お酒が苦手な女の子でも、白ワインならOKなんて場合も多いですしね。でもその選び方となると初心者にはわかりにくい。だいたい同じブドウが原料の醸造酒なのに、赤と白でなぜあんなに色と味が違うのか、というところから引っかかったりして…。

「白ワインは白ブドウなど色の薄いブドウの果汁のみを原料にするのに対し、赤ワインは黒や赤ブドウの果皮ごとまるまる使うのであの色と渋みが出るのです。ちなみにひと口に“白”といっても透明感のある緑から黄金色にたとえられるものもあり、黄みが濃くなるほど味も濃厚になる傾向があります」(BAR NOKKTON島津麻美さん)

なるほど。そこに赤ワインとの最大の違いがあったんですか。個人的に赤の渋みは苦手なんですよね。ということであらためて、白ワインを選ぶ時の目安を教えてください。

「一番の目安となるのはブドウの品種ですが、初心者の方に向けておすすめの産地まで合わせてお話します。まず、味に2つの顔を持つのが『シャルドネ』ですね。基本的にはフランスのシャブリ地区産に代表されるフルーティーかつさっぱりな味ですが、シャブリの高級品種や、ニューワールド(※)のものは濃厚な傾向があります。また青リンゴをイメージさせる酸味を堪能できるのが『ソービニヨンブラン』。こちらはニュージーランド産のものを」

この二つはどちらかというと辛口、さっぱりめの傾向があるのだとか。ほかに覚えておくとよい品種はありますか?

「そうですね。イタリア系で軽くて飲みやすいタイプの代表品種『ガルガーネガ』と『トレッビアーノ』はあっさり系の料理に合わせたり、何杯も飲むようなときにおすすめです。そして『リースリング』は上品な香りと心地よい甘みを楽しみたいときにどうぞ。とりあえずこのあたりまでを押さえておけばよいでしょう。初心者の方にまずひとつ挙げるならば、さっぱりした味わいの『シャルドネ/シャブリ』ですね。その3000~5000円あたりの価格帯のものをお薦めしますが、もちろんそこは好みで」

なるほど、まずラベルに書いてある品種を見ればだいたいの傾向がわかるというわけですか。それがわかればこっちのもの。甘めのワインが好きなあの子のためにさっそく週末にでも飲むワインを買いに…。

「ちょっと待ってください。ご自宅で飲まれるときは温度にも気を使ってくださいね。赤と違い白は基本的に冷やして楽しむもの。さっぱりタイプ、甘いタイプならとくにワインクーラーでキンキンに冷やしてください。ただし濃厚なタイプでしたら香りをたたせるためにあえて冷やさずいただく玄人の飲み方もアリです」

ちなみにワインクーラーがなければ、鍋やボウルに氷を入れてそこでボトルごと冷やしてもOKだそう。寒いこの時期、熱々の料理をつつきながらキンキンに冷えた白ワインをゴクリ、なんだかおつですね。

(宇都宮 雅之)


※ニューワールド:イタリア、フランスなどヨーロッパの伝統的産地に対し、アメリカ、オーストラリアなどのワイン新興国を指す

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