美味しいお酒に出会いたい/第5回

ウイスキーデビュー前に知るべき点

2011.12.15 THU


「ストレートはアルコール度が高いので、一般的に水をチェイサーとして飲みますが、ペリエなどの炭酸水にしてもカッコよく決まると思います。ダージリンティーをチェイサーにする、なんておしゃれな方もいますね」(高松さん)
みんなでワイワイやりたいとき、女の子にいい顔したいときなど、それぞれイメージする酒があるはず。なかでもウイスキーは一人でかっこよくキメたい酒だと思いませんか? まずはウイスキー選びの基本を知りたいところ。

「そうですね、まずは世界の5大ウイスキーに挙げられる産地から把握していただきましょうか。英国の『スコッチ』はスモーキーなタイプが多く、『アイリッシュ』は同じ英国のスコッチに比べ軽くて飲みやすい傾向にあります。米の『アメリカン』は甘い香りが特徴で、カナダの『カナディアン』はライト。国際的な評価も上がってきた日本の『ジャパニーズ』はスコッチを手本としているので味わいも似た傾向にあります」(Bar NOKKTON 高松史絵さん)

なるほど、ラベルを見ればその産地によってだいたいの傾向がわかる、ということですね。同じくラベルには○年、なんて数字が書いてありますがあれって単に寝かせた年数ということですよね? 

「勘違いされる方が多いのですがちょっと違うんですよ。ウイスキー原酒は熟成期間中に樽ごとに個性がつきます。そこでブレンダーという職人がそれぞれの樽の原酒を調合し『○×ウイスキー△年』を完成させるんですね。その際に使った一番若い樽の年数を表示することになっているため、実際はもっと古い樽の原酒がブレンドされていることもあります。つまり『○×ウイスキー10年』と『○×ウイスキー15年』は異なる調合のものですし、単に寝かせた年数を指すわけではありません。まあ、長い年数の表記のあるウイスキーはよりまろやかで複雑な深い味わいを持っている、と思っておいてください」

ウイスキーの○○年、ってそういうことだったんですか! そういえば、シングルモルトだとかブレンデットだとかの区分を聞いたこともありますがあれはどういう意味なんでしょうか?

「大まかに言うとシングルモルトは同じ蒸留所で大麦麦芽から造られた樽原酒のみを合わせて造ったもの。対してブレンデットは他の蒸留所のシングルモルトなど“別な”原酒同士を混合してつくります。ただウイスキーにおけるブレンドには混ぜもの、というネガティヴな意味合いはなくシングルモルト、ブレンデットに上下優劣はありません。個性、という点をつきつめればシングルモルトに行きつくかもしれませんが」

う~ん。ためになりました。ではここで初心者にオススメの一杯を飲ませてください。

「そうですね…あくまで私の個人的な意見になりますがフルーティーで香りのいい『マッカラン12年』はいかがでしょう。初心者には『ボウモア12年』『響』などもオススメです」

やはりここは、強いアルコールにガマンしてでもストレートで飲まないとキマらないものでしょうか?

「そんな事はありません。確かにストレートは王道ですが、例えばプロのブレンダーが味を見るときに使う『トワイスアップ』という飲み方があります。これは水割りとは違い、氷を入れずウイスキーを同量の水で割るもの。香り、風味などの特徴が際立ちますのでこれも『わかってるなぁ』と思われる飲み方ですよ」

いいこと聞いた! でもカッコイイ飲み方に見合った人間性を先に磨いとけよ、って話なんですけどね…。

(宇都宮 雅之)

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