気になる“あのコ”のシゴトーク/57

栗山千明「キャリアを積むほど」

2012.01.12 THU


撮影:堀清英
このたび栗山千明さんが挑戦したのは、フルCGアニメの映画『ドラゴンエイジ-ブラッドメイジの聖戦-』の吹き替えである。予備知識なしに作品を観れば、プロの声優によるものと信じてしまうほど、その演技は見事なもの。アニメやゲームといったオタクカルチャーに造詣が深い栗山さんのこと、さすがに声優経験も豊富、と思いきや…

「いや、ぜんぜんないです! 主演するのも初めてですし。ただ、カサンドラはかっこいいですし、やらせていただけて光栄ですね。フィギュアになってほしいと思います(笑)。自分の意志で強く生きていながら、しっかり人間味があるところにとても憧れますね」

『ドラゴンエイジ-ブラッドメイジの聖戦-』は同名のゲームを原作にしたファンタジー作品。カサンドラとは、主人公の女性の名前で、世界を統一するチャントリー(教会)に仕える騎士のひとりだ。彼女の正義感あふれる行動が、やがてブラッドメイジ(邪悪な魔法使い集団)との闘争のカギを握る…というストーリー。

「単純に面白いですよ。映像はカッコよくて美しいし、ストーリーも誰もが共感できる永遠のテーマですし。アクションは派手ですけど、人間の内面もキチンと描いてます。ゲームやアニメのユーザーじゃなくても楽しめると思いますね。実は私もこのゲームをプレイした経験がなかったので、同じ目線なんです」

話を聞いているうちに、声優さんにインタビューしているような雰囲気になってきたが、栗山さんは“声優もできる女優”。そればかりか音楽だってこなせる、マルチな才能の持ち主なのだ。

「自分で動いて自分でしゃべって…というのが女優の仕事で、ある意味やりたい放題なんですが、声優って、見えるものに自分が合わせる感覚なんです。それは妄想…というか想像力をかき立てられる作業ですね。私は今回アニメを意識せずにやったんですが、ほかにもいろんなアプローチがあると思うので、それを学ぶことが今後の課題ですね」

作品観から仕事の方法にいたるまで、饒舌に語る栗山さんだが、実は自分自身のことになると、とんと話せなかったらしい。そんな自分自身を表現するのに一役買ったのが、音楽活動。

「役やお仕事については話せても、こと自分の話になるとあやふやになるというか。20歳くらいのときなんですが、『自分を持とう』と思って。音楽はもともと大好きだったので、自分が好きなことで自分を表現できたらと思ったんです。私、よくクールだと思われるみたいなんですが、実は『そうでもないよ!』ってところとか(笑)」

実際、本当にそうでもないのだ。取材中の空気はなごやかそのもの。例えば休日の過ごし方をたずねれば「寝てるか食べてるか、呑んでるか」(笑)。

「去年の年末から忙しくて、ゲームやアニメといった私の大好物ができなくてストレスがたまってたんです。最近ようやく時間ができたので、いっぺんに再開しましたら、本読んだりゲームしたり、移動中はポータブルゲームやったりとどれも中途半端になっちゃって…。でも、どれもみんな好きなので、ぜんぶ突き詰めていきたいですね」
(吉州正行)

  • 栗山千明

    1984年生まれ。99年映画『死国』で女優デビュー。ちなみに野望は「というより、難しい課題として、『続けていくこと』です。キャリアを積むほどハードルも高くなりますが、そういうなかでやり続ける。やり逃げ!みたいな感じにせず、演技にしても音楽にしても、着実にやっていきたいですね」
  • 『ドラゴンエイジ-ブラッドメイジの聖戦-』

    世界中で大ヒットしたゲーム『ドラゴンエイジ』が、日本のCGクリエイターの手によって映画化! 10分に1回は入る迫力の戦闘シーンなど、見どころ満載!! 「しっかり世界観に引き込んでくれる作品で、誰でも楽しめると思いますよ!」と栗山さん。脇を固める谷原章介さん、GACKTさんの演技にも注目だ。2月11日(土)全国ロードショー

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