気になる“あのコ”のシゴトーク/73

岡本あずさ「自分のハードルは高く」

2012.05.03 THU


撮影:堀清英
『センチメンタルヤスコ』なる印象的なタイトルの映画で、主人公ハタヤスコを演じるのが、岡本あずさちゃんだ。本作は、キャバクラ嬢であるヤスコの“人となり”に迫る映画である。

「難しい役ということで、このお話をいただいたときにはどうしようか悩んで泣いて、パニックになっていました。正直私には、どうやったらヤスコになれるのかわからなくて、終始考えていましたね」

なんとヤスコは冒頭、何者かに首を絞められて瀕死の状態で登場、病院に救急搬送される。そして病院にかけつけた7人の男たちは、それぞれにヤスコと関わりがあり、容疑者の嫌疑をかけられているのだった。彼らの会話や独白により、ヤスコの人物像が徐々に明らかになっていく。

「回想シーンの中を演じることが多かったので、シーンごとに新鮮な気持ちで演じることができました。あと私は、セリフを覚えて考えながら演じるクセがあったんですが、監督から、『感じるままにお芝居をしなさい』と言われて、すごく勉強になりました。この作品を通じて、すごく大きな経験ができたと思います」

あずさちゃん、実は本作が映画初主演! …ながら、実に堂々とした演技なのだ。

「この作品を通して、さらにお芝居が好きになりました。デビューして4年半なんですけど、当時から比べると色んなところが成長したと思います。まだ子供な部分もありますが、自分の意志や感情を伝えられなかったデビューしたてのころが懐かしいですね(笑)」

今後は演技の幅を広げて、嫌われ役や悪役にも挑戦してみたいのだとか。その反面、大学生活を満喫する女子大生でもある。

「いま2年生で、とても楽しいです。経営学部なんですが、最近学んだことがお仕事にも生かせることに気がついたんです。たとえば“ブルーオーシャン戦略”というマーケティング用語は、競争の激しい現場より、まったく新しい未開拓の市場の方が成功の可能性が高いというもので、なるほどと思いましたね。『お仕事があるのに、なんで学生やってるの?』ってよく聞かれるんですが、意味はあると思うんです」

そしてゆくゆくは…

「ハリウッドに行きたいです! 大きな夢を言っておけば、自分のハードルを高くできますから(笑)」
(吉州正行)

  • 岡本あずさ

    1992年愛知県生まれ。2007年雑誌『SEVENTEEN』でデビュー。好きなタイプは「大人っぽい方。19歳の私の幼い部分をしっかり包み込んでくれるような抱擁力があるけど、同じような子供の部分もあって、一緒にはしゃげたりするような」。目標は「今年二十歳になるので、中身を大人にしたいですね!」
  • 『センチメンタルヤスコ』

    『ベロニカは死ぬことにした』を手掛けた堀江 慶監督最新作。シリアスなサスペンスの世界ながら、終幕に近づくにつれ“愛”を見いだせる巧妙な作りの良作。「ヤスコが自分のトラウマに向き合って、解放されるシーンに注目してほしいですね」とあずさちゃん。渋谷ユーロスペースほかで公開中!

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト