癒やしの光?威嚇の光?

「ホタル」の光には2種類あった!

2012.06.21 THU


板橋区ホタル生態環境館の夜間特別公開で乱舞するホタル。公開期間は、ゲンジボタルが6月22日~24日、ヘイケボタルが7月14日~16日。19時30分~21時30分。無料。 www.ita.ed.jp/ecopolis/hotaru/
写真提供/板橋区ホタル生態環境館
ホタルシーズン真っ盛り。各地では、鑑賞会や関連イベントが多数開催されている。ちなみに、ホタルが光るのは求愛行動。意中の人とデートで行けば、2人の脳内に「ホタルはリバーサイド♪」のメロディが…なんてことにならないとは限らない。

興奮を押し殺しつつ、まずはホタル鑑賞のあれこれを知るために板橋区ホタル生態環境館を訪れた。ホタル博士の異名を持つ阿部宣男館長は、「6月は力強く光るゲンジボタル、7月は短い周期で明滅するヘイケボタルがおもに見られます」と言う。

また、阿部さんによると、ホタルは自分が生まれた場所の磁場を記憶しているんだそうだ。

「そのため、生まれた場所で育ったホタルは脳に癒やし効果があるとされる自然光を発しますが、よそから連れてこられたホタルは波長が異なる威嚇のための光を放つんです。人がこの威嚇光を見ると、自分では意識できないイライラ感を誘発するといわれています」

鑑賞会などのイベントを開催するにあたっては、数をそろえるために外部から購入せざるを得ないケースもある。従って、会場で現地産と別の土地産のホタルが混じっていることも多いという。

ホタルを見に行った直後に別れたカップルがいたら、それは威嚇光を見たせいかもしれない。ちなみに、見分け方ってあるんですか?

「自然光のホタルは水面から3~4mで規則性を持った優雅な飛び方をします。一方、威嚇光のホタルは突然急上昇したりするなど、飛び方も不規則ですね」

なお、ホタル鑑賞会は6月上旬から中旬に行われることが多い。でも、大丈夫。今からでも間に合う見学スポットもある。その一つが、同館が23年前から始めた夜間特別公開。今では、毎年1万人以上が見学に訪れる人気行事だ。

異性に対する愛のささやきであるとともに、生息環境によっても変化するホタルの光。ぜひ、自分の目でじっくりと眺めてみてください。
(石原たきび)


  • ゲンジボタル

    写真提供/板橋区ホタル生態環境館
  • ヘイケボタル

    写真提供/板橋区ホタル生態環境館
  • 写真提供/板橋区ホタル生態環境館

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