「語り部ツアー」が人気

新たな復興支援 被災地ツーリズム

2012.06.21 THU


JTB広報室によると「震災の現状を見学するので、配慮に欠ける盛り上がりや写真撮影などに控えていただければと思います」とのこと
画像提供/時事
震災復興を手助けするボランティアツアーに数多くの参加者が集まった昨年。加えて今年は、新たなニーズが見られるという。名鉄観光サービス東北営業本部に問い合わせたところ「“被災地を見学したい”“観光で支援したい”といった需要が増えていると感じます」とのこと。なかでも注目したいのは、被災者が当時の状況を語る「語り部ツアー」だ。

JTBが販売する『復興 南三陸と名湯鳴子温泉 平泉・松島・山寺 3日間』は、観光をメインに据えつつ被災地区を見学し、震災を体験した語り部に話を聞くプラン。被災地区にあるホテルに泊まったり、仮設店舗で営業するお店に立ち寄ったりするなど、被災地の経済を支援するコース設定になっている。

夏休みには別の予定もあるけど、どうにか参加したいという人には、日帰りプランがオススメ。JR東日本の『南三陸町福興市(ふっこういち)応援ツアー』では、地元商店街と南三陸町が復興のシンボルとして毎月開催している福興市や仮設商店街「さんさん商店街」で買い物をしたり、語り部のもとを訪れ、震災の話を聞いたりできる。

ツアー旅行は苦手という人は、地元団体が主催する企画に現地で参加してはどうだろう。NPO法人体験村・たのはたネットワークが主催する『大津波語り部&ガイド』は、岩手県田野畑村の被災状況を見学しながら、1時間ほどかけて、語り部ガイドから震災当時の話を聞くというもの。直接予約ができるので個人で参加が可能だ。担当者によると参加者から「実際に見ることでまだまだ厳しい状況だということがわかった。テレビだけでは伝わらないこともある」といった感想を述べられることが多いという。

募金やボランティアだけでなく、現地での消費も地域経済にとっては重要だ。また当時の話を聞いて心に刻むことで、あの日を風化させないことも、僕らにできることのひとつではないだろうか。
(笹林 司)


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