ガマまつり、芋くらべ、仮面行列……

夏に行きたいご当地“奇祭”とは?

2012.07.10 TUE


長谷の御霊神社の例祭として行われる「面掛行列」。不思議な面をかぶった人々が鎌倉の町を練り歩く様子は、“非日常”&“異空間”感たっぷり。ちなみにおかめのお腹を触ると安産祈願になるらしい。
夏休みの計画、みなさんはもう立てましたか?「どこかに旅行に行こうかな」なんて考えている人も多いのではないでしょうか。国内旅行の醍醐味のひとつといえば、ご当地グルメやご当地キャラなど、土地の文化に根ざした“ご当地感” たっぷりのモノやコトとの出合い。初めての体験に「なんだこれ!」と驚くことは、知らない土地を旅する大きな楽しみですよね。

で、こうした“ご当地モノ”成分がひときわ濃厚なのが、各地で開催される「お祭り」。一説によると日本は年間30万もの祭りが開催されるといわれる“お祭り大国”で、全国津々浦々には数多くのユニークなお祭りが点在しているそう。いずれもその土地の伝統や文化が根ざした、ある種ガラパゴス的な進化を遂げてきたものばかりなのだとか。

そこで今回は、『奇妙な祭り-日本全国“奇祭・珍祭”四四選』(角川oneテーマ21)などの著書を持つ作家の杉岡幸徳さんに、全国各地のユニークな夏祭りを教えてもらいました。杉岡さんおすすめの奇祭は以下の通りです。

○ 「撞舞(つくまい)」(7月29日/茨城県龍ヶ崎市)
蛙の面をかぶった「舞男」が高さ14mの柱にのぼり、笛や太鼓のお囃子にあわせて綱渡りや逆立ちなどを披露するアクロバティックなお祭り。

○ 「筑波山ガマまつり」(8月5日/茨城県つくば市)
「ガマの油」が名物として知られた、筑波山で行われる奇祭。名人口上師による「ガマの油売り口上」の実演は見もの!

○ 「近江中山の芋競べ祭り」(9月1日/滋賀県日野町)
中山地区の東西ふたつの集落が、神様の前で里芋の根元から葉先までの長さを競い合うという、全国でも類を見ない奇祭。西が勝てば豊作。東が勝てば不作なのだそう。

○ 「面掛行列」(9月18日/神奈川県鎌倉市)
別名「はらみっと行列」と呼ばれ、源頼朝が隠れ里の娘をはらませたことが始まりとされる。爺(じい)、異形(いぎょう)など面をかぶった十人衆が町を練り歩き、行列の最後尾にはおかめの面をつけた妊婦(はらみっと)と産婆がついて歩く。安産祈願の神事。


空中を舞ったり、ガマ油を売ったり、芋の葉の長さを競り合ったり…。いずれも「なんでこうなった?」と驚かされるような祭りばかり。土地の文化に根ざしたローカル感といい、そこでしか体験できない希少性といい、まさに“ご当地モノ”の魅力が詰まっています。

では、杉岡さん。奇祭の魅力をひと言でズバッと教えてください!

「奇祭とは日常生活の論理が通用しない世界。それを見ることによって、私たちは退屈な日常や常識から飛び出すことができる。そこが魅力です」(杉岡さん)

なるほど。そもそも祭り自体が“非日常”なのに、それに輪をかけて“非日常”というわけなんですね。この夏は退屈な日常を飛び出すために、奇祭めぐりでも行ってみますか!
(吉原徹/サグレス)

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