6時間39分にわたる長編映画が話題!

上映時間の長い映画を観るコツ

2012.07.20 FRI


大学を出た二男のニーノ(右)は、反抗的な態度を取りながらも、正義感の強い心を秘めた青年。恋愛や仕事、人助けを通して大きく成長する彼の姿に、R25世代も共感するはず 『ジョルダーニ家の人々』7月21日(土)より岩波ホールで公開
小説なら上下巻以上の大作、ドラマなら数シーズン続く海外ドラマ…と、根っからの長編好きの私でさえ、この作品の上映時間の長さには思わず目を疑ってしまいました。

上映時間、399分(6時間39分)!

普通の映画3本分にも相当する、超大作映画の名は『ジョルダーニ家の人々』。7月21日から岩波ホールで上映されるイタリア映画で、6時間半にわたって描かれるのはジョルダーニ一家の崩壊と再生の物語です。家族の事故死をきっかけに崩壊した一家が、様々な問題を通して成長し、再びゆるく結び付いていく物語なのですが…そう聞いても「それがなんで6時間半も?」とピンと来ないので、「映画の感想」と「座りっぱなしが体に与える影響とその回避法」をみなさんにお伝えすべく、気合を入れて観てきました!

さすがに飽きるかと思っていたのですが、驚くほどテンポのよい作品でビックリ。重厚な人間ドラマなのに、登場人物に多くの困難が振りかかり、ハラハラするシーンも多くて盛りだくさん。6時間以上付き合ってきたジョルダーニ家の人々に、最後には愛情すら感じ、他人事とは思えないです。

ただ、やっぱりお尻と首は痛い。途中で「立ちあがってストレッチしながら観てもいいですか?」と思ったほど。登場人物の心のアップダウンが激しいので、感情移入して観ているうちは眠くならないのですが、物語が一瞬でも落ち着くと途端に眠気が…。途中3回ある休憩のタイミングで、リラックスしすぎると余計眠くなるので注意。あとは観終わると、予想以上に目が疲れているので、その日はTVやPCに向かうのはあきらめたほうがいいかも。

6時間以上観ていたとは思えないほど飽きずに楽しめる作品ですが、観るときは準備をオススメします。首にあてる枕、ひざかけ、小クッションなど、飛行機に乗るときのようなグッズがあるとベター。ただ、リラックスしすぎると寝てしまうので、コーヒーや栄養ドリンクも。あと、眠気を覚ますという意味では、足裏に刺激を与える「足つぼサンダル」を履いて観るといいかもしれません。冗談じゃなく、本気で。

ちなみにこれらのコツをつかむと、単純に「上映時間が長い映画」に挑戦したくなってしまうもの。同じことを考える方がいるかもしれないと思い、180分超えの長~い映画を一部ですが集めてみました。自宅で観るときは映画館ほど窮屈な環境ではないはずなので、途中でプツプツ切らずに一気に観たほうが楽しめます。

1939年『風と共に去りぬ』(222分/アメリカ)
1945年『天井桟敷の人々』(190分/フランス)
1954年『七人の侍』(207分/日本)
1956年『戦争と平和』(208分/アメリカ)
1959年『ベン・ハー』(212分/アメリカ)
1959~61年『人間の條件』(571分/日本)
1962年『アラビアのロレンス』(207分/イギリス)
1970年『戦争と人間』(197分/日本)
1976年『1900年』(316分/イタリア・フランス・西ドイツ)
1979年『地獄の黙示録』(202分/アメリカ)※特別完全版のみ
1982年『ファニーとアレクサンデル』(311分/スウェーデン)
1991年『美しき諍い女』(238分/フランス)
1993年『シンドラーのリスト』(195分/アメリカ)
1996年『ハムレット』(242分/イギリス)
1997年『タイタニック』(194分/アメリカ)
1999年『グリーンマイル』(188分/アメリカ)
2003年『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(201分/ニュージーランド)
2005年『輝ける青春』(366分/イタリア)※『ジョルダーニ家の人々』と同じ脚本家
2009年『沈まぬ太陽』(202分/日本)
2009年『愛のむきだし』(237分/日本)

なお、ギネスブックに登録されている、世界でもっとも長い映画は1987年アメリカで製作された『The Cure for Insomnia』で、なんと5220分(87時間)の特大長編! 内容はほとんどが詩の朗読だそうです…さすがに無理かな…(笑)。
(富永明子)

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