使い捨てコンタクトレンズより薄い!?

世界最薄コンドームにかける情熱

2012.08.23 THU


「003」(12個入り/2100円)。「今回のギネス申請は、オカモトのコンドームを世界に広げるためのブランディングなんです!」(林氏)
画像提供/オカモト
厚さ0.03mm―これはラテックス製コンドームの世界最薄記録である。今年6月、ギネス世界記録にも認定された。栄えある製品の名は「003(ゼロゼロスリー)」。日本の“オカモト”が2003年に生み出したロングセラー商品だ。

0.03mmといわれてもピンとこないかもしれない。だが、最も薄い「使い捨てコンタクトレンズ」でも0.05mm(中心厚)、0.03mmとなると日焼け後に剥がれる薄皮ほどの厚みだ。この驚異的な“薄さ”の裏側には、どんなドラマがあるのだろうか?

「当社が薄くて品質が高いコンドーム作りを始めたのは、昭和初期。創業者の岡本巳之助は、当時の女性たちがまるで指サックのような粗悪なコンドームを使っている状況に心を痛めていました。そこで、ゴム加工の研究を重ねて、現在のオカモトのコンドームの基礎となる『スキンレス スキン』という商品を開発したんです」

そう語るのは、オカモト広報の林知礼氏。その後も“使用感のないコンドーム”を追求し続け、1969年には0.03mmの薄さを実現。“薄いコンドームを作るメーカー”として圧倒的な知名度を獲得する。

「ただ…2000年に『JIS規格』が改定され、コンドームの製造試験が厳しくなったんです。当時の0.03mmの商品の仕様や強度では、この新しい試験に通らなくなり、約3年間は0・07mmほどの厚い商品しか作れない状況が続きました…」

それでもオカモトは、女性の肌の温もりが直に感じられるような“薄さ”にこだわり続けた。

「そして、ゴム素材の配合を変えたり、製造方法自体に改良を加えたりと努力を重ね、新しい規格にも通る0.03mmの薄さの『003』の開発に成功したんです!」

「セックスが楽しくなるコンドームを作ることが我々の使命」と語る林氏からは大手コンドームメーカーとしてのプライドがにじみ出ていた。
(オカモト犬助/short cut)


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