時代がマンガに追い付いた!?

企業PRにも。漫画化サービスが人気

2012.09.17 MON


広告マンガ制作サービス「TRANGA」のHP。現在、多くのマンガ専門サービスが林立している
企業がPRにマンガを採用する例は意外とよく見かける。例えばかの有名な『進研ゼミ』の入会サクセスストーリーマンガ、思わず最後まで読んでしまったという人も少なくないのでは? プロのマンガ家に依頼するケースもあるが、最近ではそうしたPRマンガ専用の“描き手”を指す「マンガデザイナー」という仕事が登場。

個人単位でも、結婚式のサプライズ演出や誕生日プレゼント用にオリジナルマンガを発注できるマンガサービス。いつごろから普及し始めたのだろうか?

「実は『マンガや映像なら注目してもらえる』という神話は70年代半ばには生まれていて、それからこうした派生サービスが普及していったんです。80年代にも、例えば銀行が外部に依頼して、貯蓄やローンの仕組みを説明するマンガ冊子類を作っていた事例もあります」

こう答えるのは、編集者・作家であり、京都精華大学マンガ学部客員教授の中野晴行さんだ。

「08年には、京都大学と京都精華大学で協力し合って、京都大学での研究成果をマンガ冊子で紹介するということもやっています」(中野さん)

ほかにも、機械の操作方法等のマニュアルをマンガ化して初心者にもわかりやすくするなど、実に様々なシーンでマンガは活用されている。では、実際の相場はというと…サービスや活用方法、冊子の仕様などによってピンキリなのだそうだ。

「例えばストーリーやキャラクター制作まで請け負う場合は、やはり値が張るかもしれません。昨今流行りのFacebookの企業ファンページ用に、商品サービスなどにまつわるキャラクターを設定し、企業情報を発信する企画・制作なども最近増えています」

Web上での広告マンガ制作サービス「TRANGA」を運営する株式会社アクトゼロの高寺伸吾さんはそう語る。

「一昔前まで、マンガは子供のための読み物でしたが、今やマンガで育った世代がビジネスシーンの一線に立つようになりました。マンガに親しみを持つ人口が増えており、こうした背景をふまえれば今後もマンガを使ったサービスは増えていくと考えられるでしょう」(高寺さん)

皆さんの人生も、ふり返ればドラマチックなエピソードが1つや2つはあるのでは? 試しに自分の半生をマンガにしてみるのも面白いかもしれない。筆者も、しがないライターの日常マンガでも依頼してみようかしら。
(ピーチ四葉/東京ピストル)

※この記事は2011年10月に取材・掲載した記事です

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