肥満の割合が低いのは7時間睡眠

「寝不足だと肥満になる」ワケ

2012.09.20 THU


丸山先生によると、睡眠不足は食欲を増進するホルモン「グレリン」の分泌も増加させるとか。夜食を我慢するより、寝るほうがラクかも?
画像提供/アフロ
9月5日、群馬大学の研究グループが肥満に関係する遺伝子と、その働きを解明したと発表。また、今年に入って米食品医薬品局が「Belviq」「Qsymia」と、抗肥満薬を立て続けに認可するなど、肥満の解消に光明が見えるニュースが相次いでいる。

一方、より身近な生活習慣として「睡眠時間と肥満」が関係するという話がある。米コロンビア大学の調査結果によると、4時間以下しか睡眠をとらない人は7~9時間の睡眠をとる人と比較して、なんと73%も肥満になりやすいとか。つい夜更かしして、寝不足になりがちなR25世代にとって、これは聞き捨てならない!

ということで、肥満と睡眠について研究を進めている愛媛大学大学院医学系研究科助教の丸山広達先生に聞いてみた。ズバリ、睡眠が短いとなんで太ってしまうの?

「睡眠時間が短くなると、摂食抑制ホルモンの分泌が減少し、その結果空腹感が生じて、食べる量が増えてしまいます。寝不足により身体の深部体温が低下して基礎代謝が落ち、また疲労感が高まり運動不足になる傾向も。これらの複合的な要因が考えられます」

つい食べ過ぎてしまい、カロリーの消費もしにくくなる…という悪循環になる可能性があると。では、太りにくい睡眠時間とは?

「いくつかの研究を平均すると、肥満者の割合が低いのは、成人では7時間程度ですね」

とはいえ、どうしても十分な睡眠時間がとれないことも。そんなときはどうすれば?

「単純なことですが、間食を増やさないために、規則正しく3食、きちんと食べること。また、適度な運動を心がけることです。ただし、寝る前に運動すると交感神経が興奮し、入眠が妨げられる可能性があるので注意が必要です」

遺伝子研究や抗肥満薬の効果に期待する前に、生活習慣を正すのが先だと。秋の夜長、夜更かしは控えましょう。
(中野鉄兵)


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