鉄道ファンだけじゃない!

「トレインビュー賃貸」人気の理由

2012.09.21 FRI


複数の路線が走り、その線路を上層階から見られるシチュエーションは大都市圏に多いのだとか。確かに地方都市だと、線路近くの高層マンションという物件はあまり多くないかも
出張で駅近くのビジネスホテルに宿泊したときのこと。フロントの人から「トレインビューのお部屋ですよ」との一言があった。あまり聞き慣れない言葉だと思っていたが、実は、ホテル業界では“電車がよく見える部屋”のことを「トレインビュー」と呼んでおり、鉄道ファンには人気の宿泊プランだとか。そしてこのトレインビュー、今や賃貸住宅でも“売り”にする物件が登場している。一体どのような部屋なのか。“トレインビュー物件”を扱う仲介会社・アンビションの前田洋さんに話を聞いた。

「ウチで人気なのは、西日暮里にある『アルテシモ・リンク・クロス』という12階建ての物件です。上層階の窓から外を見ると眼前に日暮里・舎人ライナー、眼下には東北・上越新幹線、山手線など、計14路線の電車を見ることができます」

内見した人の話によれば「東京の風景に電車が溶け込んで、リアルな鉄道模型を見ているような印象」なのだとか。まさに鉄オタにはたまらない眺望。さぞかし濃~い面々が住んでいるかと思いきや、必ずしもそうではないようだ。

「これだけ多くの路線が走っているということは、言いかえれば交通の便が良いということ。単身者向け物件なので、若いビジネスマンや女性にも人気なんです」(前田さん)

とはいえ、間近に電車が通っていると騒がしくないのだろうか?

「最近は施工技術やサッシの技術も向上しているので、一昔前のように“線路が近い=部屋が揺れてうるさい物件”とは限らないんです」

調べてみると、“トレインビュー”を売りにした賃貸物件は、全国的にも少なくないようだ。例えば、名古屋にはJR名古屋駅が一望でき、同駅を通過するすべてのJR線が見えることをウリにしたマンションが存在する。福岡にはベランダから新幹線と在来線の併走が見られることを大々的に謳っている物件がある。また、札幌には市電が、湘南には江ノ電が見えることをウリにしている物件も。

考えてみれば、線路の上に高い建物が立つことはめったにない。眼下に線路を望める物件なら、後から目の前に高いビルが建って日当たりが遮られるリスクも少ないだろう。ある意味、開けた眺望が保証されている物件ともいえる。そう考えれば、“トレインビュー物件”は鉄道ファンならずとも、“掘り出し物”と出合えるチャンス。部屋探しの選択肢のひとつに加えてみてもよいかもしれない。
(コージー林田)

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