ヒットの影には継続的な進化があった!?

ゼロ系炭酸飲料ヒットの秘密とは?

2012.10.17 WED


「ゼロ系」炭酸飲料市場に相次いで新製品が導入されるなか、安定した人気を保ち続けている『コカ・コーラ ゼロ』
突然ですが、みなさんは「ゼロ系」炭酸飲料をご存知ですか? 近頃、この「ゼロ系」炭酸飲料が、30代、40代のオトナ達を中心に盛り上がっているんです!

日経消費ウォッチャー・2012年9月号の「炭酸飲料に関する調査」(2012年7月実施/全国の20~69歳の男女1000人をインターネット調査)によると、「1年前に比べ、炭酸飲料を飲む頻度がどう変わったか」の質問に対し、30代・40代ではいずれも「増えた」との回答が「減った」を上回るなど、なにやらブームの兆し。このブームを牽引しているのが、前述の「ゼロ系」です。糖分やカロリーを「ゼロ」にして健康に配慮した点が、ヘルシー志向のオトナ達に受けているというわけ。

なかでも消費者からの人気を集めているのが、あの『コカ・コーラ』から生まれた「ゼロ系」商品、『コカ・コーラ ゼロ』。販売開始から5年間で累計50億本以上※を販売し、換算すると、なんと1秒間に31本が売れている計算になるのだとか!(※1本=8オンス(約237ml換算) たしかに『コカ・コーラ』は、誰もが小さい頃から慣れ親しんだ炭酸飲料の代名詞的な存在。糖分を気にせずに、あの味わいと炭酸の刺激を楽しめるとなれば、その人気も納得のいくところ。しかし、よくよく調べてみると、現在まで常にヒット商品であり続けられる理由は、「糖分・カロリーゼロ」だけではなかったようです!

米国で販売をスタートした『コカ・コーラ ゼロ』が日本に上陸したのは、東京マラソンが初開催されるなど、健康気運が高まりを見せ始めた2007年のこと。米国アトランタ本社の開発チームと綿密なコミュニケーションを図り、複数のプロトタイプの中から、日本の消費者に最も合ったものが選定されました。国内に合わせた商品開発や健康ブームも功奏し、発売からおよそ1カ月で、初年度の年間の販売目標を達成。また発売当初から、あのコカ・コーラの美味しさを「糖分ゼロ」「カロリーゼロ」で味わえることを基本価値としていましたが、その後も『コカ・コーラ ゼロ』は、そのヒットにあぐらをかくことなく、「ゼロ系」としてさらなる進化の模索を始めたのです! 新型インフルエンザの大流行などもあり、社会的にも健康や食に対する世間の目がシビアさを増した2009年には「保存料ゼロ」を実現。そして「食べるラー油」や「コンビニスイーツ」など、身近な商品が用途拡大やプレミア化で流行した2010年には、「合成香料ゼロ」を達成し、「4つのゼロ」を実現した新しい「ゼロ系」ドリンクに進化してみせるなど、世の流れに合わせるかの様に、常にそのスタイルを変え、進化を続けてきました。

ブームに乗じて、目移りするほど様々な「ゼロ系」炭酸飲料が乱立している今、ボクらは何を選べばいいのか、その判断基準は見つけにくいところ…。そんななかにあって、あの「コカ・コーラ」の爽やかでパンチのきいた味わいを、「4つのゼロ」で楽しめるという他とは異なる製品メリットは、確かに誰にとってもわかりやすく、魅力的に映ります。『コカ・コーラ ゼロ』が、今なお「ゼロ系」炭酸飲料の最前線を走り続けているのは、単に『コカ・コーラ』というブランド力のおかげだけではないのかもしれません。

変えるべき点はなにか? 変えるべきでない点はなにか? 多くの『コカ・コーラ』ファンを納得させる「味」を妥協することなく、「ゼロ系」炭酸飲料としてはさらなる価値を求めて変化し続ける。大ヒットの背景には、そうした弛まぬ努力があったんですね!

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