気になる“あのコ”のシゴトーク/99

ティーナ・カリーナ「色んな世代に」

2012.11.08 THU


撮影:堀清英
彼女はシンガーソングライター。洋風なお名前だが、生まれも育ちも日本人。本名である田中里奈をアレンジして、ティーナ・カリーナなのである。

「だって田中里奈だと、なんだか普通じゃないですか。少しでも耳に残ればと思って。友達からは“ティーナカ”ちゃんって呼ばれてます(笑)」

ティーナカちゃんは大阪出身。そんな彼女が関西弁で歌い上げるラブソング『あんた』が、話題になっている。耳に残るメロディーと関西弁で濃厚に語られる“心情”が胸に迫るこの曲は、CD発売前にもかかわらず大阪有線でリクエスト1位を記録。ワイドショーなどでもしばしば取り上げられている。

「3年くらい前に長く付き合っていた彼氏とうまくいかなくなって。普段飲まない酒を部屋で飲んで、酔いに任せてピアノに向かって作ったのがこの曲なんです。本当に自然に出てきたんですよ」

当時からプロのシンガーを目指していたティーナカちゃんだったが、歌詞に関西弁は使わなかったという。しかしこの曲では正直な気持ちをそのまま歌にしたがゆえ、関西弁になった。それが多くの人の心に響き、夢の舞台に立ったわけだが、その道のりは平坦なものではなかった。

「ずっとシンガーを夢見て、中学のころからボイストレーニングに通っていたんです。大人になってからも阪急百貨店の地下でエビせんべいを売りながら、夜はライブ活動をしていて。去年25歳になったんですが、祖父から『そろそろ結婚せえへんのか?』って言われて。周りも結婚ラッシュだったのもあって、いよいよヤバいな…と」

わらにもすがる思いでデモテープを50もの音楽会社(!)に送りつけるが、直後に東日本大震災が発生。あきらめかけていた彼女に、運命を変える電話が鳴ったのは、その2カ月後のことだった。

「仙台にあるエドワードエンターテインメントという事務所から連絡があって、ぜひ一度仙台に来て歌を聴かせてほしいと。『こんな時期なのにすみません』と恐縮してしまいましたが、仙台で一緒にやろうと言ってくださって」

エドワードエンターテインメントMONKY MAJIKやGReeeeNなどを抱える大手プロダクションだ。しかし所在地は仙台。エビせん売りを辞め、早々に引っ越した。今は仙台、東京、大阪を行ったり来たりの生活だが、苦しいことなど何もないという。なにせ夢が叶ったのだから。

「これからは、恋愛ソングだけじゃなくていろんな歌を作って、いろんな世代の方に聴いてもらいたいですね。ライブも関西と仙台でしかやっていないので、もっといろんなところに行きたいです」

ちなみに11月21日には梅田阪急百貨店のリニューアルオープンを祝し、ティーナカちゃんの“凱旋”ライブも決定! 忙しくなってきたが、プライベートの目標を訪ねると、おじいちゃんからの言葉はまだしっかり胸に残っているようだ。

「結婚したいですね。時期はわからないですけど、いい人がいれば。一回くらいは…したいです(笑)」
(吉州正行)

  • ティーナ・カリーナ

    大阪出身。本名は田中里奈。2012年メジャーデビュー。「輝いて」がPOLA企業イメージソングに。ちなみにハマっているのは、「夜行バスで移動が多いんですが、サービスエリア巡りが楽しいですね。やっぱりデパ地下での経験があるので、各地の銘菓はチェックしちゃいます」
  • 『ティーナ・カリーナ』

    1stミニアルバム。話題の「あんた」のほか「輝いて」など、どれも優劣つけがたい珠玉の全7曲。なんとストックは100曲を超えるのだとか。今後の活躍が楽しみだ。「電車で作曲することが結構多いんですよ。人を見ていると、いろいろ浮かぶので(笑)」とティーナカちゃん

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