日本独自の技術力が光る

今後も注目のカーボン製品とは?

2012.11.09 FRI


写真はカーボン素材を使った東京炭素工業の新商品。このように開発段階の商品は多いのかもしれない ※写真は開発段階の商品。 画像提供:東京炭素工業
軽量で高強度という特性から、F1カーや航空機の機体にも使用されているカーボンファイバー(炭素繊維)。実はこの素材、日本がリードしてきた技術であり、現在世界で約70%のシェアを持っている。そうした背景もあり、昨今日本ではカーボンファイバー製品が続々と登場しているのをご存じだろうか。

今増えているのは身の回りで使うグッズへの利用。従来も半導体部品やゴルフシャフトなどに使われてきたが、より身近な分野でカーボンファイバー製品が増えている。

たとえば、炭素繊維製品の開発・製造を手掛ける穴織カーボンが開発した「システム手帳 BLACK ステッチ」(1万2810円)。革とカーボンを組み合わせ、シンプルでかっこいいデザインに仕上げている。また、車関連のパーツやグッズを作っているカーボンフリークは「リアルカーボンジャケットiPhone5」(8900円)を開発。独自の生産技術で高値のカーボンを低価格に抑えた。このほか、医療機器などを生産する茨木工業は「カーボン 靴べら」(8000円)を販売。薄型にもかかわらず強靭でしなやか。足触りもよくすっと靴を履ける。さらに佐藤機器のように、自前の技術を生かして実験的にペーパーナイフなどの小型で強度の高い製品を作っている企業もある。

カーボン製造の老舗で、カーボン財布などのカーボングッズを販売する東京炭素工業にカーボン製品を取り扱うきっかけについて伺った。

「グッズを販売するようになったのは、カーボン素材の問い合わせが多くなってきたからです。F1カーやジェット機で使われているカーボンを、iPhoneケースなど身の回りの商品で持ち歩きたいという声は多いですよ。ちなみにカーボンは簡単に切削できるわけではなく、加工するには専用の機械と熟練した技術者の腕が求められます」と語るのは、営業担当でまた技術者でもある飛田さん。

ほかにも、スポーツ用品を作っているミズノ テクニクスが、カーボン素材を用いて車いす用に軽いホイールを製造したり、ゼットがカーボンバットを制作したりと、活用方法はまだまだある。前出の東京炭素工業によると、今後はファッション関係の商品も開発予定なんだとか。カーボン素材を使って、身の回りで重宝する商品が開発される可能性大のようだ。

(佐藤大介/メディアム)

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