さらにリアルに進化中

ダッチワイフ最新事情2012

2012.11.13 TUE


オリエント工業35周年を記念して行われたフォトコンテストの入賞作品。今にも動き出しそうなリアルさだ
おぼれている女性を救出したと思ったら、人間ではなくダッチワイフだった――今年7月には中国で、9月にはトルコでそんな珍事件が起こり、ネットを騒がせた。「コントじゃないか」と笑うなかれ、最近はごく近くで見てもまるで生きた人間のような“ラブドール”が登場している。

写真で見ても、空気を入れて体をふくらませる昔ながらのダッチワイフとは雲泥の差だが、いったいどんな進化を遂げているのだろう? ラブドール界の雄、オリエント工業の林拓郎さんに聞いてみた。

「少しでも本物の人間に近づけるように、かなり細かいところに気を配るようになっています。例えば、近年では“下まつげ”や“歯”に至るまで、リアルに再現。指関節や視線を動かすオプションも増えました。また、ユーザーから支持されるドールの特徴として、自分気分次第で笑顔にも悲しんでいるようにも見える独特の表情がありますが、近年は上記のポイントを生かしつつ、困り顔や微笑み顔など、バリエーションが豊かになっています」

オリエント工業のホームページを見ると、ボディの造形も、少女のようにあどけないものから、洋服やメイク次第で熟女系になるものまで様々だ。どんな材質でできているのだろうか?

「シリコンやソフトビニールです。シリコン製のドールがもっともリアルで、さわり心地は“もちもち”。メンテナンスは水かアルコールで表面を拭き、上からベビーパウダーを叩くだけです。一緒に入浴することもできるんですよ」

うーん、それはスゴい。価格は材質やオプションの有無によって異なり、シリコン製ドールの最安値は54万円、最高で74万円とのこと、さすがにお高めですが、購入者層は?

「やはりお客様は40~60代の方がメインです。20~30代の方だと、ソフトビニール製で、20万円から30万円の『セパレート』『ナノ』シリーズを買われることが多いですね。ソフビ製といっても、いわゆるおもちゃのソフビ人形とは違い、感触は柔らか。シリコン製と比べて軽くて扱いやすい、というメリットもあります」

今後の目標として、「リアリティの追求はもちろん、さらに軽量化、柔軟性を向上させ、より使い勝手のいいものにしていきたい」と林さん。人間に近いだけに、役目を終えたあとは、オリエント工業ではきちんと引き取り(里帰り、という)、人形供養をしてくれるそうなので、間違っても海や川に捨ててはいけませんよ!
(西田友紀/blueprint)

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