スッキリ! のメカニズムとは

第4回 頭を使ってスッキリしよう!

2012.11.22 THU

スッキリ! のメカニズムとは

世界の叡智が結集! キャストパズルの魅力とは?



立体の金属が絡み合う美しいビジュアルに、一筋縄では解けない謎を秘めているのが『キャストパズル』の魅力。複雑そうなフォルムだけに、たしかに解けた時のスッキリ感は大きそう! とはいえ、そんな複雑な外見からは「本当に解けるの?」なんて一抹の不安も…。『キャストパズル』ビギナーが、パズルの深淵な世界を楽しむために、まずはその歴史や魅力を探るべく、販売元ハナヤマの坂本忠之さんに話を聞きました!

「『キャストパズル』の歴史は、世界的パズルデザイナーの故・芦ヶ原伸之氏がロンドンの蚤の市で見つけた1880年代の“鋳造された金属のパズル”を、より遊びやすいサイズで現代にリメイクしようと、ハナヤマ開発陣と共に開発に踏み出したことに始まります。金属の塊をパズルとして機能させるには、それこそ0.01ミリ単位での調整が必要。苦心の末、1983年にようやく完成・販売を開始した作品は、溶かした亜鉛合金を金型に流し込んで鋳造するダイキャスト製法から『キャストパズル』と名付けられました」

なるほど、“美しい立体パズル”を完成させるためには、パズルのアイデアだけでなく、それを形にする職人技も必要だったんですね!

「現在ではパソコン上でイメージを形にすることが可能になり、製造技術も向上したため、昔はアイデアがあっても作ることができなかった曲面を駆使した作品なども、続々と世界中のクリエイターによって考案され、製品化されるようになりました。現在、世界51ヵ国で50種類を展開しています」

実際にパズルを考えているクリエイターって、どんな人たちなんですか?

「10代の頃からパズルデザイナーとしての才能を開花させ、以来20年以上にわたって世界のパズル界をリードし続けているOskar van Deventer、シンプルにして優雅、洗練されたデザインとユニークなアイデアが特長のVesa Timonenなどが有名です。他にも、彫刻家のAkio Yamamoto、アメリカの超有名プログラマーでファイル転送ソフト「BitTorrent」の開発者Bram Cohenなど、パズル以外で有名な肩書きのある人も多いです」
“難易度1”の キャストループ(左下)、“難易度3”の キャストビオロン(左上)、“難易度5”の キャストラトル(右上)、“難易度6”の キャストカルテット(右下)。自分のレベルに合わせて選べる種類の豊富さも魅力です!
パズルのアイデアを生み出すような頭脳をもつ人たちには、只者でない人が多いんですね。と、ここらでそんな彼らの頭脳に挑戦すべく、実際の『キャストパズル』に挑戦! 挑んだのは“難易度1”の「キャストループ」。曲面が美しいリング型のパズルです。で、このリングを二つのパーツに分解するわけですが…アレ、すぐ解けた! さすがに“難易度1”は、カンタン過ぎたか…なんて考えながら、二つを元に戻そうとすると…アレ、戻らない!? 「自分で外したんだから、組めないはずはない!」と、時間を忘れて格闘していると、ようやく解法を発見。「カチリ!」と組み合わさった瞬間は、なるほど、かなりスッキリ気持ちいいかも!

「製品化される『キャストパズル』は、パズルとして優れていることはもちろんですが、他にも、見た目の美しさ、変形や破損しにくい強度、解法が1つである(別解がない)ことなどもポイントとなります。もちろん、謎が解けた際の“気持ちよさ”の演出も大切。動きの意外性や手に持った時の質感や操作感は重要です。

確かに、この気持ちよさはクセになるかも。思わず、「バラす・戻す」を何度も繰り返してしまいました!

「バラすだけでなく、再び組み合わせる際の謎解きも『キャストパズル』の魅力。アイデア、構造、デザイナーの意図を解き明かす面白味があります。一度と解いてしまったパズルでも、さらに他の人に解かせてみるなどの楽しみ方もオススメです。どんな人でも、“?”が“!”になる瞬間には、何ともいえない快感が得られると思います」

最近、気持ちのいい“スッキリ感”を味わっていないという人に、ぜひオススメしたい『キャストパズル』!
自分で解いたら、人に解かせて…と、何度も楽しめるので、年末のイベントや飲み会などを盛り上げるアイテムとしても使えるかもしれませんよ!

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