「食べる調味料」を定番鍋にちょい足し

具だくさんつけだれが美味い鍋

2012.12.17 MON


定番鍋も「具だくさんつけだれ」で食べれば印象が大きく変わる。味だけでなく、香り、音、食感、温度(温冷)の五感を意識してたれを作ってみよう
写真提供/AFLO
ここ数年、様々なトレンドが生まれている鍋市場。近年は豆乳鍋やトマト鍋、カレー鍋などの変わり鍋が続々と登場し、注目を集めている。では、今年の傾向は? 食市場の動向に詳しく、毎週トレンド情報を配信しているひめこカンパニー代表の山下智子さんに聞いてみた。

「昨年まではバラエティに富んだ鍋が登場していましたが、今年は一転。東日本大震災をきっかけに消費者の意識が堅実志向になり、定番が見直されているんです。この傾向は鍋にも当てはまり、定番鍋の人気が高まってきています」

鍋にも震災の影響があるとは…。ところで、定番って僕らが昔から食べているような鍋のこと?

「そうですね。寄せ鍋や水炊きなどが復活しています。今年になって、あるメーカーの寄せ鍋だれの売上高が前年同月比で21%増になったり、白菜やねぎなどの鍋野菜の売れ行きが好調なんです」

なるほど。ということは、目新しいブームはなさそうですね。

「そんなことはありませんよ。定番に加え、鶏鍋、シジミ鍋、ゆず鍋といったシンプルな味付けの鍋も出てきています。さらに、これらの鍋に変化をつける方法として『具だくさんつけだれ』がブームの兆しを見せているんです。これは、通常のたれに食感や香りを楽しめる具材をプラスしたもの。好みの味付けや食感、ボリュームにできる点が注目を集めています」

“具だくさん”というと、少し前に“食べる”調味料が流行したけど、その影響もあるの?

「そうなんです。調味料を料理にちょい足しする食べ方が広がりました。そんな食べる調味料ブームが、鍋にも波及しています。自宅でも、ナッツ類やフレーバーソルトを加えるだけで、いつもと一味違うつけだれが楽しめますよ」

シンプル鍋で、たれを工夫する。新しいスタイルが登場したわけだ。今年の鍋は、好みのたれを作って盛り上がろう!
(船山壮太/verb)

※この記事は2011年12月に取材・掲載した記事です


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