気になる“あのコ”のシゴトーク/105

中村ゆり「現場の一員という幸せ」

2012.12.21 FRI


撮影:林 和也
津川雅彦に中尾 彬、六平直政に石倉三郎…。豪華きわまりないキャストで贈るドラマ『ラブ・スウィング』は、ケータイドラマだ。主演は桐谷美玲ちゃん。様々な“恋愛のかたち形”を描いた群像劇である。そんななかで中村ゆりさんが演じるのは、“不倫をやめるために新しい恋を探す女”、北田美香。

「とにかく台本が面白かったんです。その中でも最初からぜひ美香をやってみたかったんです。ダメダメだけど愛おしいキャラで、『あーなんかいるよなぁ』って。(不倫)相手役の鶴見辰吾さんと、とことんどうしようもないってところを見せようねって」

ホントにどうしようもない男女なのだ。くっついたり離れたりの“腐れ縁”っぷりが見事に描かれている。しかしもとより、描かれる“愛のかたち恋愛の形”ごとに人間らしい欠落が見て取れるのだが。

「それがこの作品の魅力なんです。完璧な人間なんていないし、みんな右往左往して生きてる。そんなところに共感してもらえたらと思いますね」

結果、ケータイドラマのイメージを覆す、濃厚な人間劇に仕上がった。

「ものすごい長回しもあるし、臨場感のある芝居を撮ろうと団結した現場でしたね。芝居をきちんと撮ってくださろうとしたのが伝わってきて、やりがいがありました。」

仕事は現場主義。なによりも監督との出会いを大切にし、与えられた役をとことん楽しむ。仕事をする者なら、実に見習いたいところである。

「ご一緒したい監督がたくさんいるので、たぶん一生飽きずにお仕事やっているんだろうなって。今はやっと30代になって大人の役がやれるようになったので、より深い人間性を演じたいなと。どぎついのとか(笑)」

この冬3本の出演映画が公開されるほど売れっ子の中村さんだが、もともとはアイドルデュオ「YURIMARI」としてデビューした経歴を持つ。当時は女優業なんて、遠い世界のことだと思っていたのだとか。

「映画のオーディションに行ったのがきっかけです。アイドルのときは、どこかフワッとしてたんですよ。なんというか、なにかをクリエイトすることに憧れていたんですけど、自分はそれをできる人ではない気がして。だから、映像作品はやっぱり監督のものであるべきだと思う中で、クリエイトする現場のなかの一員に役者としてなれたときにすごくうれしかったんです。その感覚は、今も残っています」
(吉州正行)

  • 中村ゆり

    1982年大阪府生まれ。98年「YURIMARI」としてデビュー。2007年、映画『パッチギ!LOVE&PEACE』に出演。ちなみにお休みがあると、「長期で休めると旅行に行っちゃいます。いろいろやりますよ、キャンプとかも行くし。1日休みのときは、映画とか美術館とか、夏だと海にも行きますね」と中村さん
  • 『ラブ・スウィング〜色々な愛のかたち〜』

    19人の男女が織りなす、様々な愛の形を描いたドラマ。恋人を作らない女、勢いで離婚してしまった夫婦、ひたすら彼女がほしい男などなど、どこかにきっと“共感”がある作品。「男性なら、職場の人間関係がしっかり描かれているところに注目してほしいですね」と中村さん。BeeTVで配信中。ドコモの携帯から、【スマホならVIDEOストア】 dメニュー>dマーケット >VIDEOストア。【iモードならBeeTV】 iメニュー>動画>BeeTV。PCから、「BeeTV」で検索

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト