美味しいお酒に出会いたい/第7回

梅酒もその一つ。リキュールって何

2013.01.05 SAT


「リキュールは成分の抽出を助けるために砂糖が多く使われますから、甘いものが多いですね。ただしベースが蒸留酒なのでアルコール度数は高めなのでご注意を」(村上さん)
ビール、ワイン、日本酒、ウイスキーetc。お店でメニューを開いてみるといろいろなジャンルのお酒が並んでいますが、そこに梅酒とか杏露酒とか甘めのお酒が並んでいることがあります。比較的女性が好むお酒が多いので、詳しくなるといい顔できそうな気がするんですけどね。そもそもこれは1つのジャンルなのでしょうか?

「それはリキュール、というジャンルになります」(Bar/NOKKTON 村上佳菜子さん)

リキュール、それ聞いたことあります。でも梅だったり杏(あんず)だったりそれぞれ味がまったく違いますし、そもそも◯◯酒××酒と名前からして別ものですよね。それがいっしょくたになっているのはどういうわけなのでしょうか?

「リキュールとはそもそも蒸留酒に果物や花、薬草などを漬けこむなどし、その味や香りを酒に移したものの総称です。原料によって味はまったく別のものになりますので『リキュール』と一口に言っても当然、それぞれの味は異なります」

ということは、リキュールに詳しいところを見せるなら、膨大な種類を試しておかないとならないわけか…。

「バーテンダーを目指すつもりでもなければ、そんな無理はしなくてもいいと思いますよ(笑)。確かにリキュールは種類がたくさんありますが、要は原料の味を抽出して濃くし、甘くしたものと思えばいいので、原料さえわかれば飲んだことはなくても味の見当はつくはずです。それに、そもそもお菓子の材料として使われたり、カクテルの材料として使われることが多い酒ですから、通常単体で飲まれるものに限定すれば、実はそれほど種類が多いわけではないんですよ」

それを聞いてちょっと気が楽になりました。では、初心者向けに単体で味わってもおいしい一杯を、教えてください。

「それでしたら定番とも言える『カンパリ』のソーダ割はいかがでしょうか。オレンジの風味とハーブ系のほろ苦さのあるリキュールですが、苦みというのは胃を適度に刺激して食欲を増す効果があるんですよ。またソーダも同様の効果があります。リキュールの甘みも炭酸によって抑えられ、さっぱりと飲めますから特に食前酒にオススメですね。ビールでもワインでもなく、あえてリキュールを選ぶというのは確かにお酒に詳しい感じが出せるかもしれませんね」

リキュールにはキレイでオシャレな色のものも多く、家飲みのときなどソーダで割るだけでも“カクテル作った感”も出せますもんね。

酒に詳しくなった自分に酔いたい人、詳しくなって酔わせてみたい人がいるならば、これは覚えておいた方がいいジャンルかもしれません。

(宇都宮 雅之)

※この記事は2012年01月に取材・掲載した記事です

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