美味しいお酒に出会いたい/第9回

初めてのジンベースカクテル

2013.01.19 SAT


マティーニは時代がすすむにつれ、どんどんドライ(ジンの比率が多く)になり、またこだわる人ほど“ドライ加減”にうるさくなる様子。かのチャーチルはベルモットの瓶を横目で見ながらジンを飲んだとか…
ジン、という酒を飲んだことありますか? アルコールが強くて、なんだか松ヤニのような香りのするクセのある酒です。身近な居酒屋メニューにもジンを使ったカクテル「ジントニック」があるので、全く知らない酒ではないでしょうが、そのままを味わったことの無い人も多いかもしれません。これ、いったいどんなお酒なのでしょうか。

「ジンというのは麦やジャガイモで作った蒸留酒に、松のような香りのするジェニパーベリーという実を浸すなどして成分を移したお酒。誕生には諸説ありますが、ジェニパーベリーには解熱作用があることから解熱用の薬酒として愛されてきたのは間違いないようです。銘柄によっては、オレンジの皮や各種スパイスなどが使われていることもありますね」(Bar/NOKKTON 村上佳菜子さん)

変わったいわれがあるんですね。しかしワインやウイスキーの銘柄がそこそこ並んでいるようなスーパーでも、ジンの種類は多くて2~3銘柄しかないことが多い気がします。マイナーなお酒だからでしょうか?

「マイナーということはありませんが、家でジンを飲まれる方はそれほど多くはないでしょうね。冷凍庫でキンキンに冷やしたものをショットグラスなど小さなグラスできゅっと飲むのは格別なものがあるのですが、どちらかというとカクテルのベースに使われることが多いと思われます」

では、ジンを使ったカクテルで初心者にオススメのものをおねがいします。

「2つあります。すでに居酒屋チェーンなどで飲まれた経験があるかもしれませんが『ジントニック』がまずひとつめ。作り方が単純なだけに、バーテンダーの腕、店の方針がわかると言われていまして、Barやカクテルに慣れた人が初めての店で飲むカクテルのひとつでもあります。ぜひ、Barのジントニックも試していただきたいですね。ジンをトニックウォーターで割り、ライムを絞り入れて作るものでアルコール度数はハイボール程度と比較的低めですし、ジンを飲み慣れてない人にもオススメです」

では、もうひとつはなんでしょうか?

「それは『マティーニ』です。アルコール度数が高いので万人向けではないかもしれませんが、ジンを使ったカクテルを代表するだけでなく『カクテルの王様』とも呼ばれている定番中の定番。カクテルに興味があれば一度は飲んでいただきたいカクテルです。ジンに『ベルモット』という白ワインに香草やスパイスで風味をつけたお酒を合わせて作るのですが、ジンの割合が増えるほど辛口になります。自分のお酒の強さや、ジンを飲んだことがあるかなどをあらかじめ伝えた方がいいかもしれません」

そのマティーニ、実際に飲んでみました…。

う~ん。辛口! カクテルというと甘かったり、どこかちゃらいというイメージがありましたが偏見でした。これは思わず襟を正さずにはいられない“アルコールと向き合う大人の酒の味”。初めてのマティーニで、どうやらカクテルの世界の入り口に立てたような気がします。アルコールでもう足元おぼついてない~んですけど~ね~。うぃ~。

(宇都宮雅之)

※この記事は2012年01月に取材・掲載した記事です

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