気になる“あのコ”のシゴトーク/105

平田薫「私でいいのかな」

2013.01.10 THU


撮影:堀清英 ヘアメイク:内山多加子(Commune) スタイリスト:有本祐輔
竹中直人監督の最新映画のタイトルは、『自縄自縛の私』。本作の主演をつとめ、「監督の新しいミューズ」といま評判なのが、平田 薫さんだ。長編映画の初主演に大抜擢されたにもかかわらず、気負うことなく、むしろ落ち着いた気持ちで撮影に臨めたという。

「そんなに持ち上げていただいて、私でいいのかなって不思議な感じがしています。この映画の主演ではありますが、私が引っ張っていったというより監督やスタッフの皆さんに背中を押していただいた部分が大きかったです。それがあったから、すごくリラックスして臨めました」

実は薫さん、「もともとすごく緊張しやすい方なんです」という。今回のインタビューも、本作について初めて語る場ということもあってか、緊張が伝わってきた。そういうところは実にかわいらしいのだが、カメラを通してみせる演技からはそんな緊張はまったくうかがいしれない。特に今回の役柄は、ちょっと抵抗感を覚えても不思議ではないような設定なのだが…。

「抵抗というより、好奇心や、私がこの役をやらせていただけるんだという喜びが強かったんです。(脚本に)驚きはしましたけど、すんなり入り込めたんだと思います」

薫さん演じる立花百合亜は、内気で平凡な女の子。恋や仕事から来るストレスからか、彼女がこっそり楽しむ“秘密の趣味”が、荒縄でもって自分を締め上げる自縛行為。ちょっぴりエッチではあるが、誰にも言えない秘密を抱える女性の心のなかを巧みに描いた作品なのだ。

「『どんな映画なんだろう?』と身構えてしまうと思いますが、誰にでもある秘密を明るく肯定的に描いている作品だと思います。肉体的なエロスよりも人間の精神的な成長をメインにおいたお話なので、男女ともにご覧いただけるはずです」

演じる薫さん自身も、この映画を通して成長できたという。

「この居心地のいい現場に満足せずに、そこから次に進んでいかなきゃならないんだって思いました。たとえばお芝居だからこそできる表現、ホラー映画とか機関銃振り回したりとか、もちろんそれだけじゃなくて、いろんなことに挑戦していきたいと思います」

ちなみにプライベートでも、新しい挑戦を始めたのだとか。それはクルマの運転。

「免許取るだけでもすごく時間がかかっちゃって、まだまだ上手な運転はできないんですけど、楽しいです。こないだはそれで海を目指したんですけど、首都高にも乗れず海にもたどり着けず…。だから行動範囲を広げられるようになれたらいいとは思ってます」
(吉州正行)

  • 平田薫

    1989年宮城県生まれ。2003年に『CANDy』第12回モデルオーディションでグランプリ、専属モデルに。現在は女優として活躍中。ちなみに好きな男性のタイプは「大人の色気がある男性ってすごくステキだなって思います。色気がどこから来るのかはわからないんですが…。あとは頭の回転が速かったり、いろんなことができる方に惹かれますね」と薫さん
  • 『自縄自縛の私』

    “女性の秘密”をせつない映像美で捉えた竹中直人監督の新境地。平田薫さんにとっても、いろいろ“新境地”だったらしく「縛るのはできる限り自分でやるようにしていて、縄と過ごす毎日でしたね。練習がてら縛って一晩寝てみたんですけど、そのとき地震が起きて、もう死ぬかと思いました(笑)」と薫さん。2013年2月2日新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷 ほか全国公開!(c)吉本興業

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト