東京スカイツリーのペンキ絵も登場

全国変わりダネ銭湯探訪

2013.01.17 THU


宮造りが美しい明神湯(大田区南雪谷)の外観と、浴場のペンキ絵。明神湯のペンキ絵は、プロの絵師により基本的に1年に1度描きかえられる 撮影/町田 忍
北風の冷たい、この季節。あったかい銭湯の湯船に、ざぶ~んと浸かりたいもの。最近はランニングやサイクリングブームで、都市部で賑わう銭湯も多く、一風変わった銭湯が注目を集めているのだとか。『銭湯遺産』などの著書でも知られる銭湯博士・町田 忍さんに、オススメのユニーク銭湯を聞いてみました。

「銭湯といえば、壁に描かれたペンキ絵を思い浮かべる人が多いでしょう。通常は、男湯・女湯どちらか一方に富士山、もう片方には別の絵が描かれるのですが、東京都足立区にあるタカラ湯は、日本で唯一、男女どちらの湯にも富士山が描かれています。また、墨田区の荒井湯の壁には、新名所・東京スカイツリーと東京ゲートブリッジが描かれています」

ペンキ絵は、「唐破風屋根の宮造り建築」「脱衣場の吹き抜けの格子天井」と並ぶ、関東特有の銭湯文化なんだそう。

「絵以外にも、建物自体がユニークなところもありますよ。大阪府大阪市にある源ヶ橋温泉は、屋根の上に自由の女神がのっています。もちろん『入浴』と『ニューヨーク』を掛けたダジャレですが、実は、登録有形文化財第1号に輝いた貴重な銭湯なんです。同じ大阪府の岸和田市には、8000万円はくだらない本物のだんぢりを屋根の上にのせただんぢり湯があります。このほか、京都の船岡温泉は、脱衣場の天井にある牛若丸の立体彫りが綺麗ですよ」

このように、場所によって趣向は様々。営業形態も地域によって異なり、鹿児島ではほとんどの銭湯が早朝から営業しているそう。

「都内にも1カ所、台東区の燕湯は毎朝6時から営業しています。ちなみに、ここの湯は一番風呂だと48℃以上! 最初は熱くてなかなか入れませんが、その熱さがだんだん快感に変わってきます(笑)」

お気に入りの銭湯を見つければ、冬がもっと楽しくなるかもしれませんね。
(齋藤ジョン市/清談社)


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