美味しいお酒に出会いたい/第12回

ラムで作る“究極のカクテル”とは

2013.02.04 MON


「カクテルはベースのお酒を変えてみたり、ベースのお酒への経験を深めてまたカクテルに“戻って”きたりと、いろいろ覚えて発見をしていくのがいいんです。知識がつけば、単に値段が高い、安いだけでない価値がわかってきて面白いしカッコイイと思いますよ!」(NOKKTON 大橋さん)
みなさんはラムというお酒にどんなイメージを持っていますか? カリブの海賊ご用達の酒? あるいは、チョコレートの中に入っていたり、ラムレーズンの風味づけなどお菓子に使われることが多い酒? いずれにせよ、日本ではワイン、ウイスキーほどにはそのまま飲まれることは少ないでしょうから、お酒そのものにはさほどなじみはない気がします。これ、どういうお酒なのでしょうか?

「ラムはサトウキビを原料にした西インド諸島原産のお酒です。砂糖を絞ったあとの廃蜜糖を利用して造るアルコール度数40~50%の蒸留酒で、原料からわかるように甘い風味が特徴ですね」(Bar NOKKTON 大橋睦美さん)

砂糖を絞った残りで造るなんて、無駄がないですね。

「もともとは廃蜜糖ではなく、サトウキビの絞り汁そのままから生まれたお酒なのでしょうけれど、ラムにはヨーロッパの砂糖貿易とともに発展したお酒という側面もあります。砂糖を作った残りを有効に使ったんでしょうね。ただ今でも、あえて同じように絞り汁から造っているラムもありますよ。そちらの方が贅沢なつくりといえますね」

なるほどね。で、今日はラムを使ったカクテルを飲ませていただこうとお邪魔したんですが、なにかオススメはありますか?

「そうですね、近年話題の『モヒート』というカクテルはいかがでしょう。砕いた氷にラム、砂糖、そしてミントの葉をつぶし入れて作ります。かの文豪・ヘミングウェイが愛飲したという、ミントの風味が爽やかなカクテルです。体が火照ったときなんかにいいですね」

これは、たしかに夏に一番合いそうな爽やかな味です。では、最後の締めに“究極のカクテル”なんてものがもしあれば飲んでみたいのですが、そんなのあります?

「そうですね~、“これ以上のものは無い”そんな意味を名前に持つカクテルはあります。その名もアルファベットの最後の文字を冠した『X・Y・Z』というカクテル。ラムにオレンジキュラソーというオレンジ風味の甘いリキュールと、レモン果汁を加え、シェイクして作ります」

ふむ。名前のインパクトから、味も通向けで飲みにくい面があるのかと思いましたがこれは飲みやすいですね。ラム自体の甘い風味が口に残るのがなんともいえません。

「ベースをウォッカで作ったものは『バラライカ』、テキーラで作りグラスに塩をつけたのが『マルガリータ』。どれも飲みやすい味ですから、ベースの違いでどのように味が変わるのか、飲み比べてみるのもいいかもしれませんね」

あ、どれも飲んだことがあります。う~ん個人的にはラムの甘さが絶妙にマッチしたX・Y・Zかなあ、でもマルガリータもよかったし、バラライカも…。よし、カクテルの奥深さに乾杯ってことにして、もう一杯!

(宇都宮雅之)

※この記事は2012年2月に取材・掲載した記事です

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