2月6日から旭川で世界大会が開催中!

日本発アート。氷彫刻の奥深き世界

2013.02.07 THU


北海道旭川市の旭川平和通買物公園で開催される『2013年 氷彫刻世界大会』。写真は昨年度の平田さんの作品だ。日本人選手の技術力は素晴らしく、ほぼ毎年、日本人選手がグランプリに輝く。評価基準は技術力や創造力のほか、大会中に壊れたりしない安定性などの5項目。氷彫刻の展示期間は、2月8日(金)から2月11日(月)の23時までで、日没後はライトアップサービスも行われる
長方形の氷を彫刻刀やチェーンソーなどで削り、美しい彫刻に仕上げる日本発祥のアート作品―それが氷彫刻だ。その世界大会が2月6日から北海道・旭川で開催されている。

「今年で25回目を迎える『氷彫刻世界大会』には、予選を突破した、国内外の53組が参加します。選手たちは、125kgの氷のブロックを最大18本使用し、極寒の屋外会場で制限時間の40時間、寝る間も惜しんで彫り続けます」(日本氷彫刻会・清野幸栄さん)

「アート作品」というイメージとは裏腹の過酷な世界…。

同大会で11回もグランプリに輝いた、ホテルニューオータニ・氷彫刻室 室長の平田浩一さんは、氷彫刻の難しさについてこう語る。

「氷はもろくてすぐに溶けるので、スピーディーに彫る技術が必要です。また、透明ゆえに彫刻で立体感を表現するのが難しく、下手に彫ると平たんな印象になりがち。そこで、龍や鯛のウロコなどの細かい部分は、見た目の印象より深くしっかり彫ることで透明な氷に陰影をつけ、立体的に見せます」

高度な技術が必要な氷彫刻。平田さんをはじめ、国内外には氷彫刻を仕事とするプロの職人がいるというが、普段はどんなお仕事を?

「主に結婚式や宴席、イベント会場に飾る氷のオブジェを制作しています。スワンや龍、鯛や亀など華やかで縁起のいいモチーフが人気で、年間だと300体以上は作りますね。昨年の夏は、冷製料理を提供する『氷の器』を4000個も作りました」

そんな氷彫刻のプロたちは、作品の“溶け具合”まで計算している。

「氷彫刻は、仕上がってから1時間ほどたつと氷についた霜が溶けて透明感が増し、滑らかになります。なので、宴席の1時間前に仕上げ、一番美しい状態をお客様に見ていただけるようにしています」

ちなみに、ホテルニューオータニの氷彫刻のお値段は高さ70cm×奥行き50cmで6万3000円~。イベント時で利用してみる?
(甲斐真理愛/short cut)


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