“儲かっているから”だけじゃない?

「給料の良い会社」その理由は?

2013.03.21 THU


「世界一の高給企業」として必ず名前の挙がるゴールドマン・サックス。一時期は社員の平均年収が7000万円を超えていたともいわれる 画像提供/時事通信社
世の中には「給料が良い」と言われる企業がある。うらやましい限りだが、そうした企業はなぜ給料が高いのか? 「業績が良いから」というのはもちろんだが、そもそも好業績を生みやすい背景があるようだ。

参考までに東洋経済新報社の『就職四季報2014年版』に掲載された平均年収ランキングを見ると、上位10社には、日本テレビ放送網などのテレビ局と、三菱商事などの総合商社が4社ずつランクイン。2ジャンルでほぼ独占となっている。ではこれらの業界に共通する高給の要因とは一体何なのか。

「テレビ局やエネルギーは参入障壁の高い寡占業種ですから、価格競争や業績下落が起きにくく、高給になりやすいんです」(東洋経済新報社・同誌担当 赤峰みどりさん)

総合商社が上位を占めることも実質的には同じで、主要各社の規模があまりに大きいため新規参入が少なく、寡占状態になっているのが一因だ。テレビ・商社・銀行など、高給の代名詞ともいえる業種には、共通してこの要因がある。

「また、土地などの優良資産を保有し、それを活用して安定利益を出している企業も給料は高めですね。ただ、新たな開発や土地の売買による損失リスクを持つデベロッパーより、昔から保有する不動産を“副業”として安定運用している企業の方がこれに当てはまります。たとえば日本郵船や東宝など、“副業”が本業を上回るほどの利益率を叩き出している企業ですね」

“副業”として不動産を活用する企業は、それを拡大させるためにリスクを冒す必要性は少ない。そのため、本業をカバーする安全な利益供給源になりやすく、これが高給の背景にあるという。

ただし、「ランク上位のテレビを含めたメディア系は、今が転換期。今後、構造が大きく変わることもあり得ます」と赤峰さん。変化の激しい時代ゆえ、いずれアナタの会社が「高年収企業」に名を連ねることもあるかも?
(有井太郎)


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