気になる“あのコ”のシゴトーク/126

佐々木心音、過激主演映画の中身

2013.06.13 THU


撮影:堀清英
石井隆といえば、『ヌードな夜』『花と蛇』など、エロスとタナトスを織り交ぜた作風で知られる映画監督(&劇画家)。鬼才の名をほしいままにする同氏の新作映画が、佐々木心音ちゃんが主演する『フィギュアなあなた』だ。

「最初はすごくナメてて。なにせ動かないわけだし、『楽じゃん』って。でも現場に入ったら監督が『目は閉じないで、呼吸しているのがわからないように』といわれて…」

この言葉からお察しいただけるように、心音ちゃんが演じるのは、なんと等身大の“フィギュア”の役。ただ本作はファンタジー。フィギュア好きのさえないサラリーマンである内山健太郎(柄本 佑)が酔ってトラブルに巻き込まれたとき、逃げ込んだ廃墟のようなビルで待っていたのが、心音ちゃん演じるフィギュアなのだが、なぜか突然動きだし、彼のピンチを救うのだ。ちなみに作中で内山に名付けられた名前は、“ココネ”だったりする。

「一番大変だったのが、廊下を歩くシーン。人間ではないし“ロボット”でもないし、フィギュアらしい無機質な歩き方というものを突き詰めて、何度もリテイクして。監督に『それだ!』っていわれたときは、うれしかったですね」

ただ、単にフィギュアが命を得て動くというだけではなく、愛と死が交錯するエロティックな作品。なにせ、全裸であんなことやこんなことまでするのだから。

「石井監督の世界観のなかで脱げるということに、幸せを感じるくらいだったので抵抗はありませんでしたね。それにフィギュア役なので、何をされても文句はいえませんから。むしろ廃墟のなかでの撮影はサウナ状態だったので、“役得”すら感じていたくらいで(笑)」

これまでグラビアなどキャリアを重ねてきた心音ちゃんだが、映画初主演にして初脱ぎ。にもかかわらずここまで肝が据わっているのは、まったく恐れ入る。

「とにかく楽しかったことがよかったんだと思います。スタッフの皆さんの意気込みもすごく感じられる現場で。単に知っておいていただきたいのは、ただエロティックなだけじゃなくて、この作品は“人と人”じゃないものだからこそ生まれる“究極の愛情”を表現したラブストーリーだってことなんです」

作品への思い入れはひとしお。加えて、お芝居の楽しさを心底実感できたらしい。

「もともと舞台をやっていたので、やっぱりお芝居が好きなんだなって思いを新たにしましたね。自分自身に集中するのが好きなんです。だから母と音楽ユニットをやっていたり、グラビアもその一環なんですけど。いろんな活動から、いろんな“表現”ができたらなって思います」
(吉州正行)

  • 佐々木心音

    1990年東京都生まれ。女優業以外にもグラビアや、母親との音楽ユニット「CO906.」でも活躍中。目標は「ジャック・ニコルソンさんのような演技の“幅”を持てるような存在」だとか。ちなみに男性のタイプは「ダメな男性。ダメなところを見れば見るほど世話をしたくなるというか。母性が働くんですかね」と心音ちゃん
  • 『フィギュアなあなた』

    リストラを宣告されたさえないサラリーマン、内山健太郎(柄本 佑)とフィギュアの心音(佐々木心音)の不思議な心の交流、愛を描く、幻想的でエロティックなラブストーリー。「ラストシーンでは私が得意なバレエやピアノも披露しているので、ぜひ注目してほしいですね」と心音ちゃん。6月15日(土)、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開

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