お月見をもっと楽しみたい!

スマホで上手に「月」を撮る方法

2013.09.11 WED


2013年9月19日午後6時から20日午前5時までの月の位置(月の右の数字は時間を示す) 国立天文台天文情報センター暦計算室のウェブサイト「こよみの計算」から月の出入りや位置などを調べられる 画像提供:国立天文台
まもなくやってくる9月19日は十五夜。お月見と洒落込みたいところですが、できれば記念にきれいな月の写真を撮ってみたいもの。本格的なカメラがなくとも、スマホで簡単に月のきれいな写真を撮影する方法はないものでしょうか?

というのも、何度か試したことはあるものの、真っ暗な中に明るい円が映るだけ。きれいな写真は撮れずじまいで…。

「月ばかりに注目するのではなく、月と周囲の風景を一緒に撮るのがお勧めですよ。スマホを手持ちにして暗いところを撮るのですから、どうしても手ブレしてしまうもの。さらに月だけをアップで撮ろうとすると、余計にブレが目立ってしまいます。また、月と真っ暗な夜空だけを写真におさめても、実際に見た時の雰囲気やディテールは再現しにくいんです。風景として写り込ませるものとしては、公園の並木や建物のシルエットなどがおススメです。明るい月とのコントラストが映えて、雰囲気のある写真になります」
と教えてくださったのは、写真家の山口大志さん。

「もうひとつのポイントは、時間帯。日没後や夜明け前の薄明の時間帯だときれいに撮れます。空が真っ暗になると、スマホのオート撮影では露出がうまく合わないので、薄明るいぐらいがいいんです。また、オート撮影は通常、暗い所で撮ると、シャッタースピードを落とすなどして、無理にでも明るくなるように調整をしてしまいます。そのため、簡単な露出調整ができるスマホでは、マイナス補正にするといいですよ」(山口さん)

なるほど、シャッターチャンスを逃さないようにしたいと思います。では、9月19日の月は、何時ごろから見えるのでしょうか? 国立天文台天文情報センター暦計算室長の片山真人さんに聞きました。

「19日の日没は東京では17時43分で、月は17:22からほぼ真東の空から上ります。夏至に近いほど満月は低い位置にありますが、この日はもっとも高くなる23時半ごろでも地面から約56度の位置。月の高さが変わると見える月の色も変わります。この時期は、低い所から中間まで位置と色の変化を楽しめるので、鑑賞に適しているかもしれません」(片山さん)

月そのものは十五夜の月だから特別にきれい、というわけではないと片山さん。ただやや低めの位置にある月は、景色とあわせて撮影しやすいというメリットがあります。そういえば昔から、お月見では月と景色を一緒に楽しんでいました。景色と合わせやすい中秋の名月は、「被写体」としても優れているんですね。
(長倉克枝)

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