気になる“あのコ”のシゴトーク/141

水崎綾女の“8年分”が詰まった映画

2013.09.27 FRI


撮影:堀清英
欲望渦巻く夜の世界、キャバクラ。そこでのし上がるひとりの女性の姿を描いた、実話に基づく立花胡桃のベストセラー小説が映画化された。主演は水崎綾女さん。中学時代から地元・大宮のキャバクラを経て歌舞伎町でナンバー1を獲得するまでを、実に丁寧に演じているのだ。

「オーディションで主演が決まったのがクランクイン1カ月と直前で、撮影までに10kg落としました。ダイエットというより、ボクサーの減量みたいな。撮影期間も2週間と短くて、睡眠時間は毎日2時間以内でした」

「女優業は待つのが仕事」と揶揄されるくらいだが、本作でほとんどのシーンに出演する水崎さんは、食事休憩くらいしか取れなかったらしい。それすら、睡眠に当てたというから撮影がいかに過酷だったかがうかがえる。

「この作品をやるために、実際に歌舞伎町のキャバクラに体験入店して、お酒の作り方、立ち居振る舞いを学びました。お店の方に『時給3万円でどう?』っていわれて、ちょっぴり心が揺らぎました(笑)」

ちなみにそれはトップクラスの待遇らしい。そればかりか、お客の指名を受けるなど、本業と遜色ないほどの活躍を見せたようだ。しかも、“役作り”についても、たいして苦労はしなかったという。

「この作品だから、ということじゃないんですが、すんなり役が入ってくるんです。どこかしら自分とリンクするものがあれば、それこそ殺人犯でもできるんです。とくに今回のキャバ嬢は、すごく芸能界と似ているところを感じました。顔やスタイルがいいだけじゃダメだし、いろんな才能や努力が必要で…。すごく共感できることも多くて、この作品と出逢えてよかったと思います」

芸能界に入って8年目だったという水崎さん。奇しくも本作は胡桃の8年間を描くもの。“8年分”の引き出しを存分に使い切っての熱演は、見事にハマっているといえる。

「でも、まだまだだと思っています。そこにいるスタッフさんを驚かせたいと思っているんですが、まだまだ引き出しが少ないんです。だからそれをいかに増やせるかが課題ですね。驚かせたいばかりに、テストを抑え気味にやったりしてますけど(笑)」
(吉州正行)

  • 水崎綾女

    1989年兵庫県生まれ。「第29回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でヤングサンデー賞を受賞し、芸能界デビュー。ちなみにサバイバルゲームとモンスターハンターが大好き。「とくにモンハンは4000時間やりました。モンハンと出逢えて、いろんな人と協力プレイをしたことで、人見知りの性格が変わったくらいです!」と水崎さん
  • 『ユダ』

    立花胡桃による同名のベストセラー小説が映画化! ひとりの女性の頂点と挫折を、リアリティたっぷりに描く。「女性ならではの『大丈夫と言っているときほど構ってほしい』なんて気持ちや、女性の怖さが伝わる作品だと思います。これを参考に、ぜひいい恋愛をしてほしいですね」と水崎さん。DVDプレミアム・エディション4935円、DVDスタンダード・エディション3990円で発売中

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト